- 著者
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白峰 旬
- 出版者
- 別府大学史学研究会
- 雑誌
- 史学論叢 (ISSN:03868923)
- 巻号頁・発行日
- no.45, pp.17-36, 2015-03
拙稿「『十六・七世紀イエズス会日本報告集』における五大老・五奉行に関する記載についての考察(その1)」(『別府大学紀要』56号、別府大学会、2015年)より続く。慶長3年8月の豊臣秀吉の死去以降、五大老(徳川家康・前田利家〔利家死去後は前田利長〕・毛利輝元・宇喜多秀家・上杉景勝)・五奉行(石田三成・前田玄以・増田長盛・長束正家・浅野長政)の集団指導体制によって政権運営がおこなわれたことは周知である。これまでの研究史では、五大老・五奉行について日本側資料をもとに考察されてきたが、本稿では『十六・七世紀イエズス会日本報告集』における五大老・五奉行に関する記載を検討することにより、新しい視点を提示しようと試みるものである。