著者
西川 利文
出版者
佛教大学歴史学部
雑誌
歴史学部論集 (ISSN:21854203)
巻号頁・発行日
no.6, pp.27-42, 2016-03

漢代の「史書」は、一般的には書体(隷書や大篆)を意味すると考えられているが、一方で「吏書」=官文書とする異説があった。張家山漢簡・史律の釈文が公表されると、そこに見られる「史書」をめぐって、文献史料とのかかわりで議論が活発化した。しかしそこでも書体説が大勢を占めているようであるが、私見では史律の「史書」は従来の見方ではとらえきれないものだと考える。この点については以前に指摘しており、本稿では文献史料に見える「史書」を再点検する。そこから、従来から見解が分かれるのは、文献史料の「史書」が時期によって、その意味する内容が異なることに一因があることを指摘し、新たな「史書」に対する観点を提示する。漢代史書聡慧(聡恵)小学官文書

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