著者
森 良和
雑誌
論叢:玉川大学教育学部紀要 (ISSN:13483331)
巻号頁・発行日
no.17, pp.57-80, 2017-12-25

1600年,オランダ船リーフデ号で日本に来航したイギリス人ウィリアム・アダムズは,来航直後から徳川家康に寵遇された。来日数年後,アダムズは家康から西洋船の建造を命じられ,2隻の船を造った。本稿ではこれらの西洋船が造られた経緯とそれが持つ歴史的意味について,家康の外交政策とアダムズの描いた北西航路探検構想との関連で考察していく。特に日本とフィリピンのスペイン人,およびオランダ人,イギリス人などとの関わりを中心に所論を展開していく。

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