著者
長光 太志
出版者
佛教大学総合研究所
雑誌
佛教大学総合研究所紀要 (ISSN:13405942)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.49-55, 2018-03-25

本研究ノートでは,日本の大学においてALが推進される経緯を,「大学の大衆化」と「能力観のポスト近代化」という大学を取り巻く 2 つの変化に注目して整理する。そこから見えて来るのは,ALという教育手法が,これらの変化への対応策であることを期待された教育手法だったという事である。ただし,ALの発祥の地であるアメリカと同様の社会現象である「大学の大衆化」と,日本独特の文脈を色濃く持つ「能力観のポスト近代化」とでは,ALへの期待が微妙に異なる。特に後者の期待には,ALに対する幾つかの仮定が差し込まれており,この仮定の真偽を巡る研究が,日本では,まだ進んでいない。本研究ノートは,こうした現状を指摘するものである。アクティブラーニング大学の大衆化能力観のポスト近代化大学生のトランジション

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