著者
日隈 正守
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:03896684)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.1-10, 2017

本稿では,鎌倉初期に編纂された大隅国建久図田帳の記載事項について考察した。その結果,帖佐郡・蒲生院は大隅国内における交通上の重要地であるため大隅国衙が強い支配下に置きたいと考えていたこと、大隅国建久図田帳加治木郷・禰寝南俣項の大隅国正八幡宮領の記載が簡略であったのは、両地域が一種の混乱状態であった結果であること、大隅国菱刈郡内等に筥崎八幡宮浮免田が設定されている理由は、平安後期大宰府や筥崎八幡宮を事実上支配下に置いた島津荘領主藤原忠実が筥崎八幡宮浮免田設定に協力した結果であること等を明らかにした

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