著者
北川 純子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. 人文社会科学・自然科学 (ISSN:24329622)
巻号頁・発行日
no.67, pp.93-112, 2019-02-28

東家楽浦(1898-1978)は,1920年代から70年代にかけて活動した浪曲師である。彼のキャリアについては,とりわけ三点の事柄が評価されている。一点目に,初代ならびに二代東家浦太郎の師匠であること,二点目に,浅草の木馬亭を浪曲定席の場としたこと,三点目に,野口甫堂のペンネームで多くの浪曲台本を執筆したことである。本稿は,浪曲台本作家としての楽浦に焦点を定め,〈良弁杉〉を素材として,楽浦が講談を土台にしつつ,どのように浪曲版をつくりあげていったかを分析する作業を通して,講談と浪曲の性格の違いの一端を明らかにする試みである。

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浪曲師・東家楽浦による講談の浪曲化 ─《良弁杉》を素材に─ Naniwabushi Script of `Rouben-sugi' by Rakuura Azumaya https://t.co/f9N0dK2nGG
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