著者
郡 史郎
出版者
大阪大学大学院言語文化研究科
雑誌
言語文化共同研究プロジェクト
巻号頁・発行日
no.2018, pp.17-28, 2019-05-31

音声言語の研究(13)日本語におけるアクセントやイントネーションの逸脱に対して感じられる違和感の程度について,聴取調査による簡単な検討をおこなった。2・3 拍の和語名詞は本来の型と異なるアクセントに感じられる違和感は一般には強い。その中で,本来は尾高型である語を平板型で言うことへの違和感は相対的に小さい。文内のイントネーションについては,意味の限定関係が決める規則の知識はあいまい文の言い分けにもじょうずな読みに聞こえるためにも必要だが,規則に違反した発音であっても,意味の違いが生じない限り,感じられる違和感は小さい。

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