著者
大野 ロベルト
出版者
日本社会事業大学
雑誌
日本社会事業大学研究紀要 = Study report of Japan College of Social Work : issues in social work (ISSN:0916765X)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.101-114, 2019-03

要旨:ロナルド・メイスによって1980 年代に提唱されて以来、ユニバーサルデザインの概念はインクルーシブな社会を考えるうえで重要なものであり続けており、教育から都市デザインに至るまで、広い領域に応用されてきた。本研究はこの概念の日本語への応用可能性を、とくに視覚・聴覚に障害を持ちながら高等教育を受けようとする学生に対する情報保障との関連から検討する試みである。本研究には二つの側面がある。第一の、より理論的な側面では、日本語の歴史を概観しながら、言語としての日本語の特徴を考察する。そして第二の、より実践的な側面では、実際の支援の現場に注目し、様々な障害を持つ学生に対する情報保障における問題点を整理する。二つの側面を突き合わせることで、真にユニバーサル=普遍的な日本語を教育現場で実現することはきわめて困難であることを明らかにしつつ、可能な限り状況を向上させるために必要な工夫について考察することが、本研究の目的である。

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「日本語のユニバーサルデザインをめぐって : 視覚・聴覚に障害を持つ学生が共に学ぶために」

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