著者
牛津 信忠
雑誌
聖学院大学論叢 = The Journal of Seigakuin University (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.91-117, 2019-10-25

「互酬」という在り方は,経済,社会,文化に至るまで経済体制機構の本体部分を補う存立態様に過ぎないとされる場合が多い。しかし人間の善き生という生き方にとっては,互酬という在り様が極めて有効性を持っており,それは人の生の主導性ないし主体的存立に繋がると考えることができる。その在り方はポランニーの表現に則していうならば,社会に経済を埋め戻す,換言すると,経済の動向に翻弄されるのではなく人間存在そのものが主人公の位置を取り戻すことを可能にする経済社会態様への回帰といえる。われわれはこの稿において,この互酬性を,ホワイトヘッドの「現実的実在」思想に基づく有機的世界観を通じて深く掘り下げ理解していく。それはミクロからマクロに至る世界における現実動向を統合的に把握し得る出発点となる。

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CiNii 論文 -  福祉形成における互酬構造とその原点 https://t.co/BrMFXuoONf
CiNii 論文 -  福祉形成における互酬構造とその原点 https://t.co/yadsOm4S6o #CiNii

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