著者
佐々木 由美子
出版者
立正大学社会福祉学会
雑誌
立正社会福祉研究 (ISSN:13454609)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.21-26, 2013-10

1990年代に,ニューカマーと呼ばれる外国人が多数来日し,その子どもたちを巡る保育に関する研究が始まってから20余年が経過した.そして多くの外国籍児童が我が国で成長し,中には日本の保育士資格を取得して,保育の現場で活躍している人が存在する.本研究では,外国人人口比率が多いことで知られている群馬県大泉町に所在する保育園を調査対象とし,そこに子どもを通園させている外国籍保護者へのインタビューを通して,家庭での言語コミュニケーションについて,および多文化共生保育に関わる外国籍保育士の役割について検討した.その結果,外国籍保護者は,わが子の保育園における日本文化・日本語の獲得を歓迎する一方で,家庭では母国文化を継承し,母語でのコミュニケーションを行っていることが確認された.また,外国籍保育士が保育園に勤務することで,外国籍保護者が自分の意見を母語で伝えることが可能になるとともに,情報伝達への不安が解消されたことが明らかになった.原著論文

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“CiNii 論文 -  保育園における外国籍保護者の語りからみた母語の重要性と外国籍保育士の役割” https://t.co/lioYkyvWRC

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