著者
佃 貴弘
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 = Bulletin of Hokuriku University (ISSN:21863989)
巻号頁・発行日
no.49, pp.37-56, 2020-09-30

近年、ネットワーク環境の充実化により、大量の個人情報を収集され、プライバシーの保護がおろそかになるというリスクも生じている。このような状況においては、侵襲がないため、伝統的な不法行為プライバシーでは対処できなくなっている。また、プライバシー・ポリシーを熟読せず同意しているため、プライバシーの自己管理も困難である。 その問題を解決するために、本稿では、アメリカにおけるPrivacy as Trust 論に着目し、この議論が登場した近年の社会背景とその理論的前提を整理する。

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佃 貴弘「アメリカにおけるPrivacy as Trust論の理論的前提-新たなプライバシー権論の構築に向けて-」 https://t.co/JM8l8CQTgO 一種の信託関係と構成してプライバシー保護を試みる論考。家裁調査官の論文によるプライバシー侵害が争われた事件でも、このPrivacy as Trust論が応用できそうですね。

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