著者
杉原 太郎 藤波 努 高塚 亮三
出版者
社会技術研究会
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.54-65, 2010
被引用文献数
1 7

本稿では,認知症高齢者をどのようにしてカメラシステムで支えるかという切り口で行った3軒のグループホームに対するアクションリサーチ,その中でもシステム開発および導入にまつわる問題ついて述べる.調査はインタビューにより行い,情報は介護者から収集した.調査結果から,カメラシステムは介護者の肉体的・精神的負担感を低減させ,提供する介護作業の最適化に寄与したことが明らかとなった.さらに,認知症を原因とする問題に対処するためには周囲の環境から支えることが重要であること,システムの開発・導入に当たっては,周囲の人々が抱く抵抗感に配慮する必要があること,「家」のメタファを損なうことの無いようなシステム作り・導入が求められることを示した.

言及状況

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「録画については、メリットが大きいことは認め、半ば諦め気味に受け入れつつも、大きなプレッシャーが存在することが読み取れた」:グループホームにおける認知症高齢者の見守りを支援するカメラシステム開発および導入に伴う問題 : http://t.co/6yR1MD15Tj
CiNii 論文 - グループホームにおける認知症高齢者の見守りを支援するカメラシステム開発および導入に伴う問題 : http://t.co/6yR1MD15Tj

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