5 0 0 0 OA 音楽する脳

著者
藤波 努
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.8-13, 2012-02-15 (Released:2018-01-11)
著者
小原 卓也 藤波 努
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会第24回全国大会, 3G1-OS2a-1
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2010-06

The importance of skills has been increased recently as manual labors are still widely on demand. We have investigated proper ties commonly observable among variety of skills. However, it is not easy to study the embodied knowledge, i.e. the items of knowledge enabling skills, given the complexity of tacit knowing, especially when its contexts are not specified. Therefore, we focused on a rhythm action game to investigate open skill, a class of skills whose contexts are unknown, with a hope that our study might cast a new light on tacit knowing under unspecific contexts. We analyzedthe skill required toper form the rhythm action game using an Eye Tracker. We found through our experiment that the experts fix their eyes on a particular point while they play the game. Similar phenomena are observed in other activities,where the skills are thought to be open one. The experts are found to control their visions by limiting the time to watch items so that they can perform the task most effectively, which suggests they may automate the perception-action cycle.
著者
王 少如 藤波 努 Wang Shaoru Fujinami Tsutomu
雑誌
SIG-SKL = SIG-SKL
巻号頁・発行日
vol.23, no.06, pp.31-38, 2017-03-03

二胡演奏の基本的な運弓動作を筋電図にもとづいて分析した.運弓時の各筋肉の役割や活動度を調べて熟練者と初心者の違いを明らかにした.母指球筋,三角筋前部の,橈側手根屈筋(下)の筋活動が初心者と熟練者の主な違いである.熟練者では移弦動作時に母指球筋,三角筋前部,橈側手根,屈筋(下)の順で活性化するパターンが見いだされた.
著者
古川 康一 植野 研 尾崎 知伸 神里 志穂子 川本 竜史 渋谷 恒司 白鳥 成彦 諏訪 正樹 曽我 真人 瀧 寛和 藤波 努 堀 聡 本村 陽一 森田 想平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.117-128, 2005 (Released:2005-02-04)
参考文献数
52
被引用文献数
4 4

Physical skills and language skills are both fundamental intelligent abilities of human being. In this paper, we focus our attention to such sophisticated physical skills as playing sports and playing instruments and introduce research activities aiming at elucidating and verbalizing them. This research area has been launched recently. We introduce approaches from physical modeling, measurements and data analysis, cognitive science and human interface. We also discuss such issues as skill acquisition and its support systems. Furthermore, we consider a fundamental issue of individual differences occurring in every application of skill elucidation. Finally we introduce several attempts of skill elucidation in the fields of dancing, manufacturing, playing string instruments, sports science and medical care.
著者
上村 章浩 藤波 努 山本 知幸
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.4, pp.219, 2004

技能修得の過程には個人差があるが、その差は「才能」や「素質」という言葉で片づけられてしまいがちである。しかし、そのような個人差はなぜ生じるのであろうか?本研究ではシェイカーによるサンバのリズム演奏を題材として、初心者が上達していく過程を観察するとともに、学習者間で身体技能の修得過程にどのような差異が存在するかを分析した。実験では、複数の被験者を対象として、シェイカーを振る動作をモーションキャプチャ装置を使って計測し、身体各部位の連携を分析した。また各被験者の動作と修得過程を比較して、どこに上達の差異が生じているかを特定した。
著者
小原 卓也 藤波 努
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第24回全国大会(2010)
巻号頁・発行日
pp.3G1OS2a1, 2010 (Released:2018-07-30)

現在、多くの人間活動が行われる中その熟練に必要なスキルも増加している。そのため、スキルの部分的な共通点などから熟練にかかる時間の削減や他活動への応用などが求められ、身体知スキルの研究が盛んに行われている。本研究では擬似的なオープンスキルを発揮すると考えられるリズムアクションゲームに注目し、視線追従を用いたスキルの分析を行うことで、視線と熟練の相関を分析する。また、他活動への応用を考える。
著者
小鮒 幸洋 藤波 努
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ジョイント・シンポジウム講演論文集:スポーツ工学シンポジウム:シンポジウム:ヒューマン・ダイナミックス
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.213-215, 2006

It is widely accepted that stability of bodily movement is a key to studying skills. We can however not explain what the stability is. We took as an example of skills the walking on stilts and investigated how the bodily movement of the experienced are different from those of the inexperienced. We analyzed the difference in terms of stability of periodic movements. As a result, it showed significant differences between the experienced and the inexperienced.
著者
石川 航平 山本 知幸 藤波 努
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第20回全国大会(2006)
巻号頁・発行日
pp.125, 2006 (Released:2006-12-07)

なぜ人間は技能習得の過程、リズム感の習得において個人差が生じるのであろうか。本研究ではサンバスクールに通い、サンバ・ダンスを初心者が6ヶ月間の練習期間に上達する過程を観察した。サンバのリズムは元来、日本人が持つ感覚とは異なり、長期的に渡る訓練で習得しなければならない。実験においては二人の被験者を対象として6ヶ月間の間、5回に渡り、モーションキャプチャ装置を身体の18カ所のポイントに装着し計測した。タスクは難易度により四段階に分類した踊りのパターンとした。得られたデータを身体各関節の協調度に注目して分析した。その結果、サンバ・ダンスの上達過程における特徴的な差異を特定した。
著者
日高 昇平 藤波 努
出版者
北陸先端科学技術大学院大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は社会的な学習メカニズムの解明を目指し、その一つの基礎となる身体動作の模倣の計算論的モデルの構築を目的として行った。身体模倣の実現には、複数の感覚器・効果器の間で、さらに自己と他者の間で表現を変換する必要があり、高度な計算過程を要する。制御理論に基づく既存手法では、十分な情報が与えられた下での、精密な運動制御を可能とする。しかし、既存手法では、完全な情報が得られない他者の運動から、身体的な制約の異なる自己の運動への対応付けは困難である。本研究は、異なる身体間の複数の感覚器・効果器上の運動パタンが、力学的な位相空間に変換できる事に着目し、この位相構造の類似性に基づく模倣学習理論を提案した。
著者
藤波 努 杉原 太郎
出版者
北陸先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

認知症対応型介護施設において入居者の行動をデータ化し、解析する手法を見出した。研究により転倒事故の前兆や老衰の兆しなどが検知できる可能性を示した。これらの成果は高齢者の生活の質を高めることに役立てられる。一方、調査を通じて介護施設の多様性が明らかとなった。得られた結果がどの程度汎用性を有するのかは今後その他の施設でデータを集めて検証する必要がある。介護者の行動推定については、得られたデータから次の行動を推定するより、よりよい介護の仕方を探索することの方が重要であり、また介護者からの期待も高いことがわかった。仮説検証より発見を促す仕組みが求められている。これらの知見は次の研究に生かしていく。
著者
杉原 太郎 藤波 努 高塚 亮三
出版者
社会技術研究会
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.54-65, 2010
被引用文献数
1 7

本稿では,認知症高齢者をどのようにしてカメラシステムで支えるかという切り口で行った3軒のグループホームに対するアクションリサーチ,その中でもシステム開発および導入にまつわる問題ついて述べる.調査はインタビューにより行い,情報は介護者から収集した.調査結果から,カメラシステムは介護者の肉体的・精神的負担感を低減させ,提供する介護作業の最適化に寄与したことが明らかとなった.さらに,認知症を原因とする問題に対処するためには周囲の環境から支えることが重要であること,システムの開発・導入に当たっては,周囲の人々が抱く抵抗感に配慮する必要があること,「家」のメタファを損なうことの無いようなシステム作り・導入が求められることを示した.
著者
山崎 竜二 藤波 努
出版者
日本創造学会, 北陸先端科学技術大学院大学
雑誌
第五回知識創造支援システムシンポジウム報告書
巻号頁・発行日
pp.24-31, 2008-03-14

近年、急増する認知症高齢者をめぐり、行政課題として認知症・介護の予防事業が喫緊のものとして浮上してきた。市と連携した事業の検討からアクション・リサーチを進め、コミュニティ・ケアの方法論を探る。本研究の目的は高齢者の秘めた力を引き出し有効に活用すると同時に、認知症高齢者が地域に受け容れられる仕掛けとしての社会システムを構築することにある。プロジェクト全体の流れをつくる第一段階と、予防事業における問題の本質を探る第二段階に分かれる。まず回想法を発展させ、児童が校区高齢者の体験談を作品化し、創作劇を媒体に認知症高齢者とのセッションを行う手法を取った。高齢者の思い出という知識資源を子どもの教育に活用し、認知症高齢者の秘めた力を発揮できる環境を整えて身近な理解が地域の人々に浸透する仕組みを築いた。認知症やその状態にある人に対して、実際セッション前に児童の多くは病態としての理解を得てもなお恐怖や哀れみを記述していた。この検討課題を考慮し、プロジェクトの第二段階として論点の深化を図る。認知症の病気としての説明以前に、さまざまな不自由を抱えていく老いの捉え方を主題として取り上げ、高齢者と子どもと共に老いゆくことの価値を探る。本プロジェクトにおける地域社会のシステム構築はその枠組みに加え、この臨床哲学の取組みを内実として予防事業に本質的な方向性を付与するものである。人々が世代を越え、認知症の人と共に生きるなかで価値観を成熟させる創造的なコミュニティのあり方を検討し、少子高齢社会に対応する社会システム構築の根底的な論点を追究する。 : In Japan, dementia prevention is an urgent issue and the importance of the prevention is emphasized by Government policy. We explored the possibility and direction of the prevention project. The purpose of our study is to investigate how the latent ability of elderly people can be brought out and the elderly with dementia can be accepted by neighbours without prejudice. Our approach is to shape a community with children at its centre. Making use of knowledge resources of elderly people can be promoted by transmitting their experience to children. Moreover, creative dramas collaborated by children and elderly become media by which they communicate with the elderly with dementia. Through the inter-generational communication project, children's conception of the elderly with dementia may be spread to their parents and those around them. As a first step, we constructed a framework of the social system which realizes this process of the project. It was shown by statistics that the children's images towards the elderly with dementia changed positively through the project. However, it remained a difficult issue how to take up the theme of dementia. Most of the children wrote their feelings of fear about dementia and pity for the person, even after they understood dementia as disease separated from the person. As a second step, we introduced a program for children and their related adults to think about the values of ageing, in which we face with various inconvenience. We approach the investigation of the point at issue philosophically, and focus on the viewpoint which is required to accept the elderly with dementia.