著者
中沢 正隆
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1265-1288, 1987
被引用文献数
2

低損失光ファイバーは,長中継光通信の実現に大きく貢献する一方で,エネルギーの集中および畏い相互作用長を有することから多くの非線形光学効果を容易に実現できる.今までの線形な範囲での光ファイバーの研究を非線形な分野まで拡大して考えるとき,工学的な立場からの多種多用な機能化と物理学における新分野の発展が見えてくる本報告では,最近急速な展開をみせている光ファイバー中の非線形光学効果について,誘導ラマン散乱,誘導ブリルアン散乱,誘導4光子混合,光パルス圧縮および光ソリトンを中心に互いの特徴を比較しつつ総合的に述べる.

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