著者
菅井 秀郎
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.559-567, 1994

プラズマを用いるドライプロセスは,薄膜デバイスの作製に欠かせないツールとして定着している.しかし,デバイスの微細化と大面積化が急速に進むにっれ,新しいプラズマ・ソースの開発が緊急課題になってきた.新プラズマ源は,これまでになく高密度で大口径であることが必須条件であり,しかも低い圧力でこれを生成しなければならない.このような苛酷な条件を満たす高効率プラズマ源として,まずECRプラズマが名乗りをあげ,ついでヘリコン波励起プラズマが開発された.ざらに最近になって,誘導結合型プラズマが発表されている.ここでは,これらの競合する三種類のプラズマについて,生成法の原理や特徴について比較する.そして最後に,高密度プラズマに共通する問題点について述べる.

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