著者
駒形 修 本山 直樹
出版者
日本環境動物昆虫学会
雑誌
環動昆 (ISSN:09154698)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.83-94, 2004

市販されている木酢液, 竹酢液および木炭生産現場より採取した自家製粗木酢液について, 主要成分の分析と植物病原菌に対する抗菌活性の検定を行った. 含有成分とそれらの濃度は, 市販品では製品によって大きな違いが見られた. また自家製粗木酢液の品質は採取温度によって異なり, 特に煙の採取温度が高いものについては大きな違いが見られた. 供試した木酢液からは, 酢酸の他に, メタノールやホルムアルデヒド, およびフェノール類等の毒性物質も検出された. 木酢液一般としての安全性の評価は, 資材によって品質に差があるために困難であると判断された. 培地上の灰色かび病については室内試験で抗菌活性を示すものも見られたが, いずれの資材についても実際の植物体上では, 灰色かび病, べと病, うどんこ病に対する防除活性はほとんど認められなかった.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

メモ https://t.co/PqTe0y1f04

収集済み URL リスト