著者
前田 陽子 瀬田 史彦
出版者
The City Planning Institute of Japan
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.559-564, 2012

都心に近接した長屋混合型密集市街地のなかには、近年、その独特の雰囲気と若者による店舗進出を背景に新しく魅力的なまちとして大いに注目を集めている地区がある。この研究の目的は、大阪中心部に位置する中崎地区を対象として、長屋再生型店舗の集積形成過程を分析し、中崎地区が地域ブランド化していく変遷をたどり、さらに新しい店舗経営者と従前から存在する地域コミュニティとの関係性について明らかにすることである。新しい店舗経営者の多くは外部からの若者で、地元住民との近所づきあいにもさほど積極的とはいえない。しかし最近では、自発的に地元の地域振興会に加わり、地域活動に貢献する店舗経営者も現れ始め、中崎地区の店舗と既存コミュニティの関係性は新しい段階に入りつつあると考えられる。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 1 favorites)

1 1 https://t.co/lbat56lqRq
前田陽子・瀬田史彦, 2012, 「中崎地区における新しい店舗と既存コミュニティの関係に関する一考察:長屋再生型店舗の集積形成プロセスと地元住民との関係性に着目して」『都市計画論文集』47(3): 559-64. https://t.co/1zMYemOuaL #CiNii

収集済み URL リスト