著者
碓井 星二 加納 光樹 佐野 光彦
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.741-752, 2014
被引用文献数
6

2009 年と 2010 年の春から夏(4, 6, 8 月)に,茨城県北浦の 2 地点のヨシ帯とそれに隣接する護岸帯で魚類群集の構造を比較した。その結果,種数と総個体数はほとんどの月でヨシ帯の方が多かった。このことから,護岸化によるヨシ帯の消失は,魚類の種多様性や総個体数の減少をもたらし,群集構造を変化させることが明らかとなった。ただし,優占種を種ごとにみると,モツゴ,クルメサヨリ,ヌマチチブなどの 5 種はヨシ帯で,一方,シラウオは護岸帯で多く出現した。護岸化による影響は魚種により異なることもわかった。<br>

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