著者
小友 進
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.606-612, 1992
被引用文献数
1

ミノキシジルは血管拡張作用を有し, その作用は代謝物であるミノキシジルサルフェートのK<sup>+</sup>チャンネル開放作用にもとづくことが知られている. 一方, ミノキシジルは発毛効果も示し, その効果は臨床試験においても確認されているが, 作用メカニズムに関してはかならずしも完全に解明されているとはいい難い. ミノキシジルの動物実験での発毛効果は, サル・ラット・マウス等において発現し, この効果の一部には, 皮膚血管の拡張による血流増加が関与するものと考えられている. しかし, これ以外に毛包に対する直接作用があることが, <i>in vitro</i>の皮膚細胞や毛包の培養試験から明らかにされてきた. しかも, これにはミノキシジルから毛包スルホトランスフェラーゼによって変換されたミノキシジルサルフェートが関与し, さらに血管拡張作用と同じく, そのK<sup>+</sup>チャンネル開放作用が重要な役割を果たしていることが示唆されてきている.

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男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会ガイドラインによれば、#ミノキシジル の外用は推奨度Aとなっています。 https://t.co/ss5q6IowqO ミノキシジルの発毛作用について https://t.co/awNeFPczDk ミノキシジルの発毛効果について https://t.co/07WkA3JOaO
ミノキシジルの発毛作用について https://t.co/ZKH9aMPhAq ミノキシジルの発毛効果について https://t.co/NJv93F1rnw 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会ガイドライン https://t.co/o9GvQI6YNO #ミノキシジル の外用は推奨度Aとなっています。

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