著者
三雲 真理子 高橋 美帆
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.94, 2011

本研究では、多種多様のミネラルウォーターが商品化されている近年の傾向を踏まえ、市場で有名なミネラルウォーターのパッケージラベルが中身の味の評価に影響を及ぼすかを調べることを目的として、20代と60代の対象者に対して実験を行った。実験で使用したペットボトルは、市販の「天然水」、「クリスタル」および本来のラベルの代わりに「水道水」のラベルを貼った3本であり、中身はいずれも水道水であり、ラベルによるプラシーボ効果の検証をおこなった。その結果、20代も60代も「水道水」ラベルの水のほうが市販の他の2本のペットボトルの水より臭みを感じ、逆に市販の2本のペットボトルの水のほうが「水道水」ラベルの水より甘みを感じた。また、20代に比べて60代はプラシーボ効果が大きく、ラベルによる暗示効果が得られた。

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https://t.co/IbYlbcvRpQ 思い込むなら塞き止める流れより循環する流れを生んだ方がいい。
パッケージラベルが中身の味の評価に影響を及ぼすかの調査あった。 中身は全て水道水なのに、「水道水」ラベルだと臭みを感じて、「市販メーカー」ラベルだと甘みを感じたとのこと。 やっぱりパッケージが味覚に影響与えてるんですね。おもしろい。 https://t.co/WkuZwJG3BR https://t.co/AI7nxKPYoz

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