著者
三雲 真理子 高橋 美帆
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第9回大会
巻号頁・発行日
pp.94, 2011 (Released:2011-10-02)

本研究では、多種多様のミネラルウォーターが商品化されている近年の傾向を踏まえ、市場で有名なミネラルウォーターのパッケージラベルが中身の味の評価に影響を及ぼすかを調べることを目的として、20代と60代の対象者に対して実験を行った。実験で使用したペットボトルは、市販の「天然水」、「クリスタル」および本来のラベルの代わりに「水道水」のラベルを貼った3本であり、中身はいずれも水道水であり、ラベルによるプラシーボ効果の検証をおこなった。その結果、20代も60代も「水道水」ラベルの水のほうが市販の他の2本のペットボトルの水より臭みを感じ、逆に市販の2本のペットボトルの水のほうが「水道水」ラベルの水より甘みを感じた。また、20代に比べて60代はプラシーボ効果が大きく、ラベルによる暗示効果が得られた。
著者
石井 営次 乾 美智子 高橋 美帆 塚本 晶子 林 茂美 三浦 和美
出版者
(社)大阪生活衛生協会
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.228-232, 1991-09-10 (Released:2010-03-11)
参考文献数
3
被引用文献数
1

Bacterial contamination in tableware sponge polishers for kitchen use was examined and means for sterilization were sought. Among 36 polishers including 4 for use at places of business, a colony forming unit for each polisher measured by standard plate count, exceeded 109 in 21 polishers, and 108 in 32 polishers, of which a number of coliforms in MPN was more than 106 in each polisher. Although no Salmonella could be detected, Staphylococcus aureus and Bacillus cereus were found in 9 and 15 polishers, respectively. Polishers treated with boiling water every day and which dried easily showed a low number of bacterium, from 102 to 103. Bacterial contaminated polishers were sterilized by boiling water for more than 30 seconds every day, but not by chemicals or disinfectant. Salmonella, S. aureus, and Escherichia coli were found capable of growing in polishers at 25°C.
著者
三雲 真理子 高橋 美帆
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.94, 2011

本研究では、多種多様のミネラルウォーターが商品化されている近年の傾向を踏まえ、市場で有名なミネラルウォーターのパッケージラベルが中身の味の評価に影響を及ぼすかを調べることを目的として、20代と60代の対象者に対して実験を行った。実験で使用したペットボトルは、市販の「天然水」、「クリスタル」および本来のラベルの代わりに「水道水」のラベルを貼った3本であり、中身はいずれも水道水であり、ラベルによるプラシーボ効果の検証をおこなった。その結果、20代も60代も「水道水」ラベルの水のほうが市販の他の2本のペットボトルの水より臭みを感じ、逆に市販の2本のペットボトルの水のほうが「水道水」ラベルの水より甘みを感じた。また、20代に比べて60代はプラシーボ効果が大きく、ラベルによる暗示効果が得られた。
著者
高橋 美帆
出版者
天理大学学術研究委員会
雑誌
天理大学学報 (ISSN:03874311)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.1-31, 2011-02

'Nun' is one of the most prevalent themes in the 19 th century,although it is not a conspicuous craze but a silent spread of popularity. Women poets, such as Hemans, Landon, Browning, and Rossetti, started making adaptations of the Portuguese literature and circulating the works through themselves. They influenced each other, linked their works together, by borrowing or quoting phrases or themes each other, and made a mutual collaboration. As a result, they produced a significant intertextuality at a large―scale, which could be called 'the Portuguese Boom.' This boom is considered to have created and cultivated the literary theme of nun at that time. Accordingly, in the middle of the century, 'nun' became one of the literary trends, and took part in a sort of 'mini'genre, 'nun literature'. This paper deals with the intertextuality of Browning and Rossetti, with a slight introduction of Hopkins, and casts a new light on a genealogy of nun literature in the century through their works.
著者
中村 壮大 勝平 純司 松平 浩 高橋 美帆 佐久間 善子 崎田 真里子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0269, 2017 (Released:2017-04-24)

【はじめに,目的】四つ這い位などの運動課題の違いが腹横筋に与える影響についての研究は認められるが,ブリッジ動作の種類の違いによる影響の検証は行われていない。そこで我々は,ブリッジ動作の種類の違いがどの様に腹横筋の筋厚へ影響を及ぼすかを明らかにすべく検証を行った。【方法】対象は整形外科的手術歴がなく,神経学的にも問題のない健常成人26名(男性10名,女性16名)とした。超音波診断装置を用い課題動作である3種類のブリッジ動作(両脚ブリッジ,片脚ブリッジ,クロスブリッジ)と安静時の腹横筋の筋厚の測定を実施した。被験者は両脚ブリッジ(股関節伸展0°となるまで臀部を挙上),片脚ブリッジ(一方の下肢の膝関節を完全伸展させたまま臀部を挙上させ股関節伸展0°になるようにし,左右の膝蓋骨の高さが同じかつ足関節底背屈0°),クロスブリッジ(一方の外果を他方の膝蓋骨上縁に接し,他方の股関節伸展0°となるまで臀部を挙上させる)を行う。これに加え,ブリッジをしない安静時のコントロール群,計4種類における腹横筋の筋厚を測定した。測定条件として①ブリッジ動作時上肢は胸の前でクロスする②両脚ブリッジでは両側の膝関節,片脚ブリッジ・クロスブリッジでは接地側の膝関節を70°屈曲位とする③足底はベッドに全面接地させる。分析方法は2試行の平均値を代表値とした。統計処理として,ブリッジの種類による腹横筋の筋厚の比較には,種類,左右,性差の三元配置分散分析反復測定法を実施し,交互作用を検討した後に,一元配置分散分析反復測定法(種類)にて検定を行った。有意水準は5%とした。また,被験者に対して各ブリッジ動作の難易度についてのアンケートを実施した。【結果】三元配置分散分析(種類,左右,性差)を行った結果,性差には有意差を認めたものの,種類と性差,種類と左右,性差と左右に交互作用は認められなかった。そこで,一元配置分散分析(種類)にて検定した結果,安静時に比べ両脚では有意に筋厚の増加が認められた(p=0.001)。また,片脚に比べ両脚(p=0.002),クロスに比べ両脚(p=0.001)でも有意に筋厚の増加が認められた。【結論】ブリッジ動作の種類の違いにおける腹横筋の筋厚への影響を検証した結果,両脚ブリッジにおいて最も筋厚が増加した。諸家によって,支持基底面が不安定な時には脊柱起立筋やハムストリングといったグローバル筋群が活動する事が報告されている。本研究において両脚ブリッジで最も腹横筋の筋厚が増加した要因として,片脚やクロスなどのブリッジ動作と比較して両脚ブリッジでは支持基底面が安定しているため,骨盤底筋群や腹部深層の腹筋群の収縮が得られやすく,これが,腹横筋の筋厚の増加につながったと考えた。本研究により両脚ブリッジが最も腹横筋の筋厚が増加することが明らかとなった。これらは,リハビリテーション分野におけるトレーニング方法の重要な知見となると考える。