- 著者
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伊藤 潔
廣瀬 伸良
前川 直也
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.67, pp.246_2-246_2, 2016
<p> 柔道の投技により有効なスコアを取得するためには、施技者が最高のパフォーマンスを可能にするための組手の確保、すなわち如何に相手を両手でコントロールできるのか、が重要な鍵となる。柔道発祥の地である我が国においては、柔道着の「袖」と「襟」を両手で掴んでの施技が最も合理的であり有効とされ、それゆえスタンダードな組手戦術行動と考えられてきた。しかしながら、現在、柔道は国際化を遂げており、技術・戦術行動が急速に進歩している現状が、近年の国際大会における様々な国の選手のメダル獲得により推測される。そこで本研究ではオリンピックや世界選手権への出場選手と同等な競技レベルの選手が出場するGrand Slam Paris 2016の男子競技を研究データとし、組手戦術行動を1)施技時の組手部位、2)組替戦術の有無、3)クロスグリップ戦術の有無、の3項目を検討項目としてスコア取得に至る有効な組手戦術行動を解明し、我が国の柔道の組手研究およびコーチングの一助としたい。本研究の結果および考察については大会当日の発表とする。</p>