- 著者
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松尾 量子
武永 佳奈
- 出版者
- 一般社団法人 日本家政学会
- 雑誌
- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
- 巻号頁・発行日
- vol.68, 2016
<b>目的 </b>ビジネス・シーンにおいて着用することを前提としたマタニティウエアを開発することを目的とする。 <br> <b>方法 </b>マタニティウエアについての現状リサーチをもとに検討を行い、体型が大きく変化する妊娠中期から後期にビジネス・シーンにおいて着用することができるパンツ・スーツについてプロトタイプを制作した。制作用のボディは、妊娠6ヶ月のサイズで作られたものを選定し、シーチングと詰め物を使用して制作したベストを着用させることで妊娠後期の体型に対応した。ジャケットは、胸ポケットを左右につけることで、視線を上部に集め、ダブルの打ち合いと前端の斜めのラインによって、腹部のふくらみが目立たない工夫をした。パンツは、体型変化に対応するためにウエストサイズの調節が必須であること、着脱のしやすさを考慮して、後ろウエストにゴムを入れ、前部は面ファスナーを使用している。シーチングによる試作を繰り返した後に、細かなストライプの入ったダークグレーの布地を用いてプロトタイプを制作し、インタビュー形式によるモニタリングにより、インターネット・ショップにおける販売を前提とした商品化に向けての検討を行った。 <br> <b>結果 </b>マタニティウエアは限られた期間のみの着用であるため、着用者側には価格帯や産後も着用できるかなどを意識する傾向がある。今後はよりユニバーサルな視野から開発を進めることで商品化への糸口を探る必要がある。