著者
小二田 誠二
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.34-43, 2012

<p>近世の実録は、実在の事件に取材しながら、書写、伝承していく過程で、場合によっては荒唐無稽と思われるような変容を遂げる。それは、現代の科学的思考から見れば「非・事実」、「虚構」である。しかし、そうした虚構によってこそ「事実」は言語化できるとも考えられる。具体的な資料を検証できる実録を材料とすることで、我々にとっての事実とは何か、記録する営みとは何か、と言う文学の根源的な課題に近づくことができるだろう。</p>

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関連文献。 小二田誠二「事実は虚構であり歴史は文学であること(子午線)」『日本文学』43(6)、1994年。https://t.co/kDrCLdHsK4 同「実録体小説は小説かー「事実と表現」への試論」同、50(12)、2001… https://t.co/CdOaX3vWsR
パブリックヒストリーがらみ、ついでに、ネットで読める拙稿。 「真実は虚構であること」(『日本文学』61(1)2012) https://t.co/AYk6IZ5GEp

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