著者
小池 恵 船木 絵美子 津田 淑江
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.62, pp.74, 2010

[目的]地球温暖化が進行する今日、世界規模での温室効果ガス排出量削減に対する活動が行われている。このような取り組みが行われている中で、家庭内でのCO<SUB>2</SUB>排出量削減に対する行動を起こすことも重要となってきている。そこで本研究では、湯を沸かす際のCO<SUB>2</SUB>排出量について検討した。様々な加熱方法、加熱条件、加熱器具によるCO<SUB>2</SUB>排出量の比較を行い、環境に配慮したカップ麺の食べ方について考察した。<BR>[方法]N社製カップ麺を試料とし、カップ麺調理時に必要な湯を沸かす際のCO<SUB>2</SUB>排出量を求めた。加熱方法はガス加熱およびIH加熱とした。やかんに17℃の水を入れ、水量・火加減の違いなど加熱時の条件を変え、沸騰(98℃)までのガス消費量および電気使用量を測定した。さらに沸騰ジャーポット、電気ケトルなどを使用して、沸騰までおよび保温時の電気使用量の測定も行い、CO<SUB>2</SUB>排出量を算出し比較した。<BR>[結果]学生26名を対象に、カップ麺1人前を作る際の水量および火加減を自由に設定させ、やかんでの湯沸し実験を行った。その結果、使用水量の平均値は850ml、火加減は強火で行った者が70%、中火では30%であった。またやかんの鍋底水滴の有無も確認し、水滴有りは19%であった。カップ麺に表示された1食分の使用湯量は300mlであり、蒸発量を考慮し1食分を作るには350mlの水量が必要であると考えた。以上の結果を経て、使用水量を湯沸し実験の平均値である850mlおよびカップ麺1食分作成時に必要な350mlの2種類に設定し、火加減とやかんの鍋底水滴の有無など加熱条件を変えた場合のCO<SUB>2</SUB>排出量を比較した。最もCO<SUB>2</SUB>排出量が少なかったものは、水量350mlの電気ケトルである事が明らかとなった。

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こんな論文どうですか? 湯沸し方法の違いによるCO<SUB>2</SUB>排出量の比較(小池 恵ほか),2010 https://t.co/EGseJX9Mv6
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