- 著者
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近藤 雄一郎
竹田 唯史
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.69, pp.219_2, 2018
<p> 本研究は、アルペンスキー競技回転種目を対象として、オリンピックテストイベントとオリンピックでのタイム分析を実施し、両者の比較からオリンピック本大会に向けたテストイベントにおけるレース分析の有効性について検討することを目的とした。分析対象レースは、2017年にオリンピックテストイベントとして開催されたFar East Cup男子回転競技1本目と、2018年に開催された平昌オリンピック男女回転競技1本目とした。タイム分析では、スタートからゴールまでを急斜面上部・急斜面下部・中斜面・緩斜面の4区間に分割して各区間におけるタイムを算出し、ピアソンの相関係数検定を用いて各区間タイム及びゴールタイムの相関関係について検討した。タイム分析の結果、テストイベントのレース及びオリンピックのレース共に、全ての区間タイムとゴールタイムの間に有意な相関関係が認められ、特にテストイベントのレースとオリンピック女子のレースで類似したレースパターンの傾向がみられた。したがって、オリンピック本大会に向けて競技力水準の異なるテストイベントのレース分析を行うことには意義があると考えられた。</p>