著者
竹安 知枝 青木 敦英 石川 峻
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.343_1, 2019

<p> 2020年東京パラリンピック競技大会を控え、国内では障がい者スポーツへの関心が高まってきている。本研究では2017年に開催された国内初の3つの取り組み【「障がいの有無に関係なく実施」「夏のナイター開催」「民間出資100%」】により行われた「近畿アンリミテッド・パラ陸上」に着目し、この大会の有用性について、ボランティアとスポンサー企業の視点より検討・考察を行った。研究にあたり、大会ボランティア(10名)とスポンサー企業(23社)に対して、アンケート調査を実施した。その結果、この大会に魅力を感じていると回答したボランティアは80%、スポンサー企業は86.9%であった。また、対象ボランティア全員が「今後も参加したい」と回答しており、スポンサー企業においても全社(100%)が「イベントに協賛して良かった」と回答していた。以上の結果から、この大会のような新しい取り組みは、ボランティアやスポンサー企業の両者にとって好意的に捉えられ、さらにボランティアだけでなく協賛企業にとっても価値のあるイベントである可能性が高いということが推察された。</p>

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