著者
河村 和紀 池之内 颯都 石川 峻弥 村上 綾菜 河野 慎 松尾 豊
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第37回 (2023) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.2G4OS21d04, 2023 (Released:2023-07-10)

本論文では、グラフで表される環境において事前知識を有効に活用して最適な方策を求めるための世界モデルに基づく強化学習手法を紹介する。ゲームや交通ネットワーク、知識グラフ、社会ネットワーク、通信ネットワークなど、仮想世界や現実世界においてグラフで表される環境は多い。これらの環境で最適な方策を求めるための手法はいくつかあるが、既存の研究においては、類似した環境下で獲得した事前知識を新たな方策を学習する際に活用できていない。そこで、本研究ではグラフで表される環境に対する事前知識を獲得した状態でより良い方策を学習する手法を提案する。また、グラフで表される迷路ゲームをシミュレーションし、提案手法が事前知識を用いない単純な強化学習モデルよりも性能が良いことを示す。
著者
竹安 知枝 青木 敦英 石川 峻
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.343_1, 2019

<p> 2020年東京パラリンピック競技大会を控え、国内では障がい者スポーツへの関心が高まってきている。本研究では2017年に開催された国内初の3つの取り組み【「障がいの有無に関係なく実施」「夏のナイター開催」「民間出資100%」】により行われた「近畿アンリミテッド・パラ陸上」に着目し、この大会の有用性について、ボランティアとスポンサー企業の視点より検討・考察を行った。研究にあたり、大会ボランティア(10名)とスポンサー企業(23社)に対して、アンケート調査を実施した。その結果、この大会に魅力を感じていると回答したボランティアは80%、スポンサー企業は86.9%であった。また、対象ボランティア全員が「今後も参加したい」と回答しており、スポンサー企業においても全社(100%)が「イベントに協賛して良かった」と回答していた。以上の結果から、この大会のような新しい取り組みは、ボランティアやスポンサー企業の両者にとって好意的に捉えられ、さらにボランティアだけでなく協賛企業にとっても価値のあるイベントである可能性が高いということが推察された。</p>
著者
青木 敦英 石川 峻 竹安 知枝
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.267_3, 2019

<p> バスケットボール競技は定められた時間内により多くのゴールを決めたチームが勝利する球技であり、4つのクォーターで試合は構成されている。本研究では関西学生バスケットボール連盟2部リーグを対象にクォーターごとの得点の変化に着目し、その違いについて比較検討を行った。対象となった2部リーグの全試合(90試合)についてクォーターごとの得点、得失点差を記録し、勝ちチームと負けチームで比較を行った。クォーターごとの得点と得失点差の比較は一元配置分散分析を行い、有意な差が認められた場合は多重比較検定を行った。その結果、勝ちチームのクォーターごとの得点は第2クォーターと第3クォーター、第2クォーターと第4クォーターとの間に有意な差が認められ、いずれも試合終盤の得点が大きくなる傾向を示した。また、得点差が19点差以内の試合のみを対象とした場合においても、勝ちチームの得点傾向では第2クォーターと第4クォーターとの間に有意な差が認められ、試合終盤の得点が大きくなる傾向であった。これらのことから、バスケットボール競技においてハーフタイム以降に前半以上に得点を積み重ねることが試合に勝つために重要であると考えられた。</p>
著者
石川 峻 青木 敦英
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.230_1, 2017

<p> 「リバウンドを制する者はゲームを制する。」という言葉があるように、バスケットボールにおいてゲームを優位に進めるためにはリバウンドの獲得が重要であることは、これまで多くの研究で報告されてきた。バスケットボールには様々なポジションがあるが、一般的にリバウンドの獲得は、チーム内で比較的身長が高く、ゴール付近でプレーすることの多いインサイドプレイヤーに求められている。しかし、レベルが高くなるほどインサイドプレイヤー同士のリバウンドの取り合いが激しくなることや、相手チームに強力なインサイドプレイヤーがいることなどから、より人数をかけてリバウンドを獲得しにいく必要がある。そのため、アウトサイドプレイヤーもリバウンドの獲得を求められることがある。そこで本研究では、公式試合のBOX SCOREからポジション別のリバウンド獲得状況を明らかにすると共に、勝敗との関係を分析し、今後の指導の一助となることを目的とした。分析対象試合は、関西学生バスケットボール連盟2部に所属しているA大学の平成28年度リーグ戦13試合とその後の入れ替え戦1試合の計14試合である。結果は本学会にて発表する。</p>