著者
野口 潤次郎
出版者
一般社団法人 数学教育学会
雑誌
数学教育学会誌 (ISSN:13497332)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.75-85, 2017

"役に立つ"ことを判断する価値観は、どこから来るのかを言語の進展の観点から議論する。言語進展の過程に日本とヨーロッパにおいて類似性があることを見出す。言語には日常言語、社会言語、記述言語の3 種があり、これらが一致していることがイノべーションに必要不可欠であることを古代の神話の形成、言語の形成、文字の導入にさかのぼり諸文明の情況を観察しつつ解明する。それらを踏まえ、グローバリゼーションの中で、日本の数学教育の向かう所について考える。

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