著者
宜野座 到 林 美鈴 垣花 学
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.539-543, 2021

<p>ロボット麻酔システムDogenは,脳波モニタと筋弛緩モニタの情報からプロポフォールとレミフェンタニル,ロクロニウムを自動投与する麻酔維持システムである.今回の臨床治験でロボット麻酔システムの有効性と安全性を検証した.当院では6症例を担当しおおむね安定した麻酔管理を行うことができた.その中で,エフェドリンの中枢神経に対する間接作用がBIS値に影響しロボット麻酔システムが必要以上に鎮痛薬を増量させた可能性のある症例を経験した.ロボット麻酔システムはヒューマンエラーのリスク軽減や麻酔科医の生産性向上などに寄与する可能性がある一方で,使用に際しては十分な麻酔科学的知識が不可欠であると考えられた.</p>

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琉球大学における「ロボット麻酔システム」の臨床治験 : https://t.co/3D9wKoQPZv

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