著者
中村 正 菅井 理子 男澤 綾 有賀 秀子 小疇 浩 キュラ キーユキア 荒井 威吉 浦島 匡
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.9-14, 1999
被引用文献数
1

ケニアの一般家庭より伝統的発酵乳であるMaziwa lalaを採取し, その菌叢および流動特性について検討した。生菌数はMaziwa lala (A) で5.2×10<sup>7</sup> c.f.u/ml, (B)で1.3×10<sup>9</sup> c.f.u/mlであった. また, Maziwa lala (A), (B) からそれぞれ分離した45菌株, 54菌株を同定試験に供した結果, 主要菌種は<i>Lact. lactis</i> subsp. <i>lactis</i>と<i>Leuc. mesenteroides</i> subsp. <i>mesenteroides dextranicum</i>であり, これらが全菌株の90%以上を占めていた。<br/> スキムミルク培地で, これら主要菌種である<i>Lact. lactis</i> subsp. <i>lactis</i>, <i>Leuc. mesenteroides</i> subsp. <i>mesenteroides dextranicum</i>およびこれら2種を混合 (1:1) したものを培養し, 粘性試験を行った。その結果, 混合培養したものが最も粘性が高く, また, 風味が良かったことから, これら2菌種がMaziwa lalaの製品特性を形成するものであることが示唆された。

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