著者
寄藤 晶子
出版者
学校法人松商学園松本大学
雑誌
松本大学研究紀要 (ISSN:13480618)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.245-256, 2012-01

「女性」を描くことから出発したフェミニスト地理学は生産/再生産/、公的/私的という二元論的知が世界を構成し、「男性」ですら排除や抑圧の対象となることを示した。ジェンダーは歴史・地理的な状況を通して再生産され、その過程では道徳的言説を伴う差異の空間を弁証法的に構築する。規範的な「男性」像を作り出す過程と空間の関係を分析するには、規範を脅かすものとして表象される空間・場所に対する道徳的言説と排除の地理にも注目する必要がある。

言及状況

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@marxindo そうそう博論ではないけど、 2016年ころに「弱者男性」が盛んにTL議論されていたので探して読んでみた大学紀要https://t.co/WgKU9Aqu50 です。これで「男性のジェンダー論」の学術的経緯/体系がつかめて一気に理解が深まりましたです。

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