著者
イシカワ エウニセ アケミ 池上 重弘 上田 ナンシー直美
出版者
静岡文化芸術大学
巻号頁・発行日
2015-02

日時:2014年12月6日 場所:静岡文化芸術大学 南280中講義室主催:静岡文化芸術大学、静岡県
著者
イシカワ エウニセ アケミ イシカワ エウニセ アケミ Eunice Akemi ISHIKAWA
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 = Shizuoka University of Art and Culture bulletin
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-8, 2015-03-31

日本とブラジル間の国際移動は1908年に始まり、現在ではブラジルにて世界最大の日系人社会が築かれている。その一方で、1980年代からブラジルの経済危機から逃れるため、多くの日系人は人手不足で悩んでいた日本へ移動するようになった。当初は大人の移動が多かったが、現在では家族形態の移動が多く、日本で育った子どもが増加している。現在(2012)、在日ブラジル国籍者は19万人であり、そのうち17%は15歳以下である。その多くは日本で初等教育を受けたか現在受けている現状であると言える。親の労働・生活の状況の不安定さにより、この子どもたちが抱える問題は、家庭内から始まり、教育現場である学校、そして地域社会にまでいたるのである。しかし、このような状況の中でも、日本で育ったブラジル人の子どもが徐々に日本の大学に進学し、日本人と同じ入学試験を受けて合格している事例が増加している。本稿では、在日ブラジル人の第二世代を対象に行った調査をもとに日本の大学に入学した彼・彼女らの現状を紹介する。
著者
池上 重弘 イシカワ エウニセアケミ 上田 ナンシー直美
出版者
静岡文化芸術大学
巻号頁・発行日
2016-02

静岡文化芸術大学には日本人と同じ入学試験を突破して合格したブラジル人学生が10名以上います。2013年度に実施した「バイリンガル絵本プロジェクト」では、ブラジル人卒業生が作った学校生活導入絵本が媒介となって、ブラジル人大学生たちによるブラジル人児童の家庭訪問が実現しました。今回はそのプロジェクトの全貌を報告すると共に、家庭訪問調査の結果を紹介します。また、実際に家庭訪問した学生たちの声をお届けします。
著者
佐久間 孝正 実松 克義 山脇 千賀子 イシカワ エウニセアケミ 田房 由起子 河野 康成 二井 紀美子 鈴木 美奈子
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

日本では、外国人児童・生徒の教育が義務化されていない。そのため、受け入れに際し、必要とされる書類、親の滞在資格、さらに日本語教育の仕方、学年を下げても受け入れるか否か等において、教育委員会で差のあることが明らかになった。このような学校間の差は、かれらが帰国してからも、現地の学校で学ぶ姿勢にも影響している。また近年、滞在が長期化するにつれて、子どもは日本で生活することを望み、いずれは帰国しようと考えている親との間にギャップも生じ始めている。