著者
森 類臣 水野 直樹 コルホネン ペッカ 李 貞徹 ジョンチョル パク
出版者
大谷大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、北朝鮮における文化政策のうち、音楽政策を研究対象とし、音楽政策の実態とその意味を明らかにすることに注力した。研究対象を歴史社会学的アプローチによって時代別に大枠を整理し、さらに音楽と政治を扱う社会学理論を援用して分析した。このような分析によって北朝鮮の音楽政策を説明する基本的なモデルを導出し、その後にモデル有効性について金正恩体制まで射程に入れて検証した。その結果、(1)金日成~金正日時代に行われた音楽政策の基礎理論の整理 (2)北朝鮮の音楽政策理論の独自性とモデル化 (3)金正恩体制の音楽政策へのモデル適用の有効性、などを明らかにした。