著者
定延 利之 ショモディ ユーリア ヒダシ ユディット ヴィクトリア エシュバッハ=サボー アイシュヌール テキメン ディルシャーニ ジャヤティラカ ドゥリニ ディルシャーラー=ジャヤスーリヤ 新井 潤 昇地 崇明 羅 米良 アントニー スサイラジ 柳 圭相 朴 英珠
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.113-128, 2018-09-30 (Released:2018-12-26)
参考文献数
40
被引用文献数
1

本稿は,音声言語が音声言語であるがゆえに有しがちな「非流ちょう性」に対して文法論の観点から光を当てるものである.非流ちょう性については,形態論の複雑度に基づく言語差がこれまでに指摘されている.本稿はそれとは別に,言語の膠着性の関与の可能性を指摘する.我々の膠着性仮説によれば,高い膠着性は形態素内部での延伸型続行方式のつっかえを許容しやすい.日本語の他,韓国語・シンハラ語・タミル語・中国語・トルコ語・ハンガリー語・フランス語の観察を通して,この仮説を提案する.
著者
ヒダシ ユディット
出版者
現代日本語研究会
雑誌
ことば (ISSN:03894878)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.155-162, 2017-12-31 (Released:2018-01-12)
参考文献数
4

ウィメノミクスとは、日本経済の活性化を目指す安倍晋三政権の経済改革の要素の一つで、日本経済を刺激するプロセスの中に女性の労働力、すなわち女性の潜在能力を集中的に組み込むことを目的としている。これらの刺激策が社会に及ぼす影響には、問題がないわけではない。本稿は、ウィメノミクスの行動計画のポイントに沿って政策の実施状況を明らかにするとともに、懸念される点も指摘するものである。