著者
三島 孔明 藤井 英二郎
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.108-113, 1990-03-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
3
被引用文献数
1

色彩と脳波の関係について分析した。視覚対象として色布を用い, 黄, 緑白, 青, 黒赤, 紫, 灰の順に被験者に呈示し, それぞれの対象物をみているときのα波, β 波, θ 波の出現量を比較検討した。その結果, 黄ではα波, β 波, θ 波のいずれも多くなる人が他の色よりも多く, それらのほとんどが女性であった。一方, 青や黒ではそれらの出現量がともに少ない人が多く, 黄とは対照的であった。これらに対して緑は, α 波, β 波, θ 波のいずれも高くなる被験者と低くなる被験者が混在することから, それらの色に比べて多様な反応をもたらす色と言えよう。
著者
宮下 佳廣 石井 麻有子 三島 孔明 岩崎 寛
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.315-318, 2008-08-31
被引用文献数
1

高齢社会を迎えたわが国にとって,医療や福祉が大きな社会問題となってきている。医療施設としての病院は近年,安らぎの医療環境としての観点から建築やデザインの分野で研究が進んできているが,緑化という面での研究はあまり進んでいない。国立病院機構が「ガーデンホスピタル」構想を打ち出したが,十分に進んでいるとは思えない状況である。そこで,本研究では千葉県を含めた近隣都県の公立病院における緑化樹木の現状を調査し,植栽状況や維持管理状況,病院側の緑化に対する意識の違いなどの比較検討を行った。その結果,どの病院も緑化に対する関心が高いこと,緑化目的が患者だけでなく,職員のためという病院も増加しており,植栽樹種も常緑樹から落葉樹が増えていることがわかった。
著者
三島 孔明 藤井 英二郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.201-207, 1991-03-01
被引用文献数
2

植物のもつ心理的効果について調べるために,植物の視覚的構成要素の一つである色と脳波の関係について分析した.視覚対象として色布を用い,黄,緑,白,青,黒,赤,紫,灰の順に被験者に呈示し,それぞれの対象物をみているときのα波,β波,θ波の発生量を比較検討した.その結果,ほとんどの色においてα波とβ波,α波とθ波の間には比例的関係がみられた.このことは,ある色を見たときの脳波を構成するα波とβ波,ないしはα波とθ波の割合が多くの人でほぼ一定であることを意味している.各色におけるα波とβ波,θ波の相関係数を検討すると,黄では男女ともにそれらの相関係数が高く,逆に灰ではα波とθ波の相関係数が男女とも低くなった.このことは,黄を見たときのα波とβ波,θ波の割合が男女それぞれにおいて被験者間にばらつきが少なく反応に個人差が少ないことを意味しており,逆に灰をみたときは男女ともα波とθ波の割合に個人差が大きいことを意味している.次にα波に対するβ波,α波に対するθ波の回帰直線の傾きについてみると,ほとんどの色で男女ともα波に対するβ波の傾きがα波に対するθ波の傾きに比べて大きくなった.このことは,α波はβ波が増加してもあまり増えないがθ波が増加すると大きく増えるようになることを示しており,α波はβ波が多く出ている状態では出にくく,θ波が多い状態で出やすいことを意味している.青,白,緑ではα波に対するβ波の傾きが女性で大きく,男性で小さくなった.また,α波に対するθ波の傾きは黄,白,黒で男性が大きく,女性が小さくなった.黄,白,黒については,現時点でθ波の意味やα波とθ波の関係がほとんど研究されていないことからさらにその意味を考察することは困難である.しかし,緑と青でみられた性差については,α波やβ波の一般的傾向を合わせ考えると,これらの色をみたとき男性は女性に比べてより緊張感が少ない状態にあるものと考えられる。
著者
細野 哲央 三島 孔明 藤井 英二郎
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.489-494, 2005-03-31
被引用文献数
3 3

This research aims at clarifying proper management of planting demanded from a legal viewpoint. First, Article 2 of State Redress Law and Article 717 of Civil Code are set as keywords, and the judicial precedent is searched, using the Internet database "law information database LEX/DB Internet". And then, the examples in connection with roadside planting were taken up out of the searched examples. The acquired judicial precedent was classified, observing the concrete mode of the accident. And five examples that the accident occurred when the victim collided with planting directly were summarized in the table, observing the regarded fact in the decision. Consequently, the relation between the legal responsibility for manager and the contents of planting management on the judicial precedent for the collision with roadside planting could be clarified and expressed to the figure.