著者
平木 隆夫 木浦 勝行 郷原 英夫 金澤 右 豊岡 伸一 加藤 勝也 三村 秀文
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

肺アスペルギローマの症例に対してラジオ波焼灼療法を行った。治療に伴う有害事象はなく、安全に治療された。その後、CTによる経過観察を治療後26ヶ月まで行い、焼灼域は経時的に縮小傾向していった。また治療後16ヶ月には焼灼域の生検を行った。焼灼域はほとんどが線維性組織で、菌糸はごくわずかにみられるのみであった。よって、この研究によりラジオ波焼灼療法はアスペルギローマに対して安全かつ有効であることが示唆された。
著者
川辺 睦 三村 秀文 花元 克巳
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

CT透視下インターベンション手技における術者の手における被曝の現状は、1手技当たり0.49mSv(0.11-2.2mSv)であった。全手技の平均値は1分当たり0.1mSvであった。そこで、術者の手の被曝を防護する用具を試作した。外科用鉗子に装着したタングステンシートは被曝を約75%低減した。このシステムはCTスキャン面周囲の散乱線を減ずるのに効果的であることが実証された。しかしながら、このタングステンシートは滅菌して再利用できず、滅菌環境で利用可能でなかった。したがって、この滅菌に関する技術的問題が解決されたときに本研究結果が応用できるよう基礎データをまとめておくのは有用である。