著者
上田 至宏 樫葉 均 石井 昌明 中筋 直 王 財源
出版者
関西鍼灸大学
雑誌
関西鍼灸短期大学年報 (ISSN:09129545)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.6-10, 1998-06-30

An acupuncture (A.) therapist feels subtle changes of the finger tip sense during the Acupuncture treatment. Also the subjects feel the needle insertion as "Hibiki" (literally "resonance") which means hitting the A. point. Intellectual resonance(or synchronization) in human groups is reported. There is a possibility of resonance phenomenon between an A. therapist and a subject. Therefore the EEGs of an A. therapist and subject were measured. The EEGs of the therapist and subject changed according to differences in A. techniques, and a simultaneous resonance phenomenon was observed.
著者
上田 至宏 黒岩 共一 善住 秀幸 片野 泰代 亀 節子 樫葉 均 武田 大輔 柳田 利雄 喜多村 祐里 大城 宣哲 時本 康紘 野村 保
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.407-412, 2000-09-01

イメージによる脳の機能を検討するため刺激強度を変えて合谷を圧迫した場合と、それらと同じ状態をイメージした場合とをfunctional MRI(f-MRI)で測定した。強い痛みをともなう圧迫刺激では両側の2次知覚野と頭頂葉、視床、島などが賦活され、人によっては視覚野も賦活された。その状態をイメージした場合には2次知覚野の信号強度は低くなり、視覚野や側頭葉の強度が増加した。合谷皮膚表面の強いピンチ刺激(激痛)では、圧迫刺激の場合に見られたほどの広範囲な賦活はなかった。左指先から右掌の労宮に気を送る実験では、右感覚野と右基底核の限定された部分が賦活した。瞑想、小周点法も行ったが賦活部位は検出できなかった。
著者
上田 至宏
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, 2005-09-01

東洋医学では、自然治癒力という言葉がよく使われますが、その目指す健康体とはどのように決定されているのでしょうか。また疲れたときある"つぼ"とよばれるところを押しますと飛び上がるほど痛いことがあります。"つぼ・ひびき""気がながれる"という言葉もよく耳にします。このような現象を、現在の医学でどこまで説明できるかを演者らが行った実験例を示しながら解説ます。そしてこれからの医療に必要なものを考えていただきたいと思います。
著者
上田 至宏 樫葉 均 石井 昌明 柳田 利雄 喜多村 祐里 佐伯 吉捷
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.269-275, 2000-03-01 (Released:2019-04-30)
参考文献数
2

オルゴールの音色には可聴域以外の高周波が含まれ、かつオルゴール特有のリズムとも相俟って心が安まると指摘する人があり、この効果を癒しとして利用しようとする音楽療法の一種にオルゴール療法がある。そこでオルゴール音の脳波、光トポグラム等への影響を検討した。一般に健常人の安静閉眼時の脳波は後頭部を中心にα波成分が優位になるが、リラクゼーションが得られると、α波パワーの増大と徐波化がみられる。しかし、今回のオルゴール音を使用したリラクゼーション時の結果では、αパワーの増大と徐波化もみられたが、他の周波数帯域(特にβ帯域)のパワーも増大した。今回、脳梗塞後に末梢の感覚障害等を有する患者に、オルゴール療法を行っている時の脳波を測定する機会があり、その患者では特にβ帯域のパワーの増大傾向が顕著に表れた。オルゴール音は、皮膚の活動を賦活する働きがあるだけではなく、高周波による影響が骨伝導を通して深部の脳波活動にも影響をあたえているようであった。
著者
上田 至宏 樫葉 均 石井 昌明 柳田 利雄 喜多村 祐里 佐伯 吉捷
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.269-275, 2000-03-01

オルゴールの音色には可聴域以外の高周波が含まれ、かつオルゴール特有のリズムとも相俟って心が安まると指摘する人があり、この効果を癒しとして利用しようとする音楽療法の一種にオルゴール療法がある。そこでオルゴール音の脳波、光トポグラム等への影響を検討した。一般に健常人の安静閉眼時の脳波は後頭部を中心にα波成分が優位になるが、リラクゼーションが得られると、α波パワーの増大と徐波化がみられる。しかし、今回のオルゴール音を使用したリラクゼーション時の結果では、αパワーの増大と徐波化もみられたが、他の周波数帯域(特にβ帯域)のパワーも増大した。今回、脳梗塞後に末梢の感覚障害等を有する患者に、オルゴール療法を行っている時の脳波を測定する機会があり、その患者では特にβ帯域のパワーの増大傾向が顕著に表れた。オルゴール音は、皮膚の活動を賦活する働きがあるだけではなく、高周波による影響が骨伝導を通して深部の脳波活動にも影響をあたえているようであった。
著者
上田 至宏 樫葉 均 石井 昌明
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.220-226, 1997-03-01

足、および手三里を取穴点として鍼電気刺激を行うと、鍼麻酔効果が得られる。この針麻酔メカニズムは複雑である。そこでこの効果を1)握力 2)疼痛閾値 3)誘発筋電図M波、H波の振幅と伝導時間 4)脳波 等への影響から再検討を加えた。通電鍼麻酔効果には鍼鎮痛と鍼麻痺の2つの効果があり、鍼麻酔深度の違いで疼痛閾値、筋力等への効果は半減したり、個体差が現れることを指摘した。刺激側の握力はEA刺激により低下し、この低下した握力は腱反射より早く回復した。