著者
濱田 康弘 上野 公彦 河野 圭志 門口 啓 宇佐美 眞
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.1045-1051, 2009 (Released:2009-10-20)
参考文献数
23
被引用文献数
1

肝臓は三大栄養素のみならず、各種ビタミンなどの代謝における中心臓器である。また、腎臓は生体の恒常性保持に必須の臓器である。すなわち、それぞれの機能が障害されるとさまざまな代謝異常が生じてくる。肝障害においては、安静時エネルギーの亢進、脂肪の燃焼亢進、糖質の燃焼低下がみられる。さらに、分岐鎖アミノ酸の減少といった特徴もみられる。腎障害においては、エネルギー消費量が増大し異化亢進状態となり、体蛋白の崩壊をきたす。さらに肝不全と同様、分岐鎖アミノ酸の減少がみられる。治療面においては、肝不全における蛋白不耐症のため、また、保存期腎不全における腎機能保護のために蛋白制限が必要といった特殊な栄養学的治療が必要となる場合もある。
著者
武田 誠一 上野 公彦 山口 繁 萩田 隆一 内田 圭一
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産工学 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.55-64, 2003-07-15
参考文献数
10

2001年台風第15号,および2002年台風第21号が東京湾を通過する際に実海面で得られた資料を基に,波高の短期統計量等について解析を行った。資料は,東京水産大学練習船海鷹丸ならびに神鷹丸に設置されている,マイクロ波式波高計により計測されたものである。解析の結果,一般船舶や漁船の安全運航に対して,有義波高や最大波高を推定する従来の方法が,台風通過時においても有用であることが確認された。一方,台風通過時の海面においてもP-M型スペクトルで一様に近似して表現することが難しいことが確認された。