著者
嵯峨 園子 上野 学 篠原 稔和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.110, pp.81-88, 2004-09-10

「インタラクティブメディア」とは,文字・画像・音声その他の多様な技術を介して,操作者との相互作用により,情報検索や何らかの生産活動を行うために用いられるシステムを示す.そこでは多くの要素が相互作用を発生させる要因となり,また,操作者に影響を与えることになる.本稿では,インタラクティブメディアをユーザビリティという視点から評価する手法を紹介する.この手法は,評価項目を三層構造で構成し,それぞれの項目間の優先度をパラメーターとして設定する機能をもつことで,汎用性と網羅性,また,高度なノウハウをもつ専門家による評価のメリットを配慮したものである.また,ビジネス上の実用性とその効果も目的とする.
著者
池内 隆夫 上野 学 与儀 実夫 長谷川 和則 佐々木 春明 浜島 寿充
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.1677-1682, 1991-12

1)非細菌性前立腺炎および前立腺炎様症候群における肛門疾患合併率は29.7%,活動性病変合併率は15.4%であり,他の泌尿器科疾患での合併率に比し有意に高い.2)合併肛門疾患では痔疾患とくに痔核の合併頻度が高い.3)治療による臨床的有効率は非細菌性前立腺炎が71.4%,前立腺炎様症候群が58.2%であった.4)前立腺炎と痔疾患とくに痔核の合併および発症とは深い関係がある.肛門疾患を合併する前立腺炎に対して桂枝茯苓丸は有用であった
著者
池内 隆夫 上野 学
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.321-325, 1993-04

Prostatodynia症例において排尿症状の程度をBoyarsky scoreで算定して治療成績との関係を検討し,難治症例における尿流障害についてUFMで検索した。1)初診時より排尿に関する訴えが高度な症例(Boyarsky score 7以上)の頻度は9.3%に相当した。2)排尿症状が高度な患者は排尿症状がないまたは弱い患者に比較して治療成績が有意に低く,現行の治療法では反応しない前立腺以外の臓器に由来する別の疾患の合併または混入の可能性が強いと推測された。3)排尿症状が強く難治の症例のUFM所見は,最大尿流量率異常を89%に,尿流曲線異常を100%に認め,下部尿路の器質的または機能的障害に起因する疾患が強く疑われた。4)Boyarsky scoreによる排尿症状の程度の把握および排尿症状高度症例に対するUFMによる検索は,下部尿路の器質的・機能的障害に起因する疾患を鑑別してprostatodyniaから除外するためのスクリーニング法として臨床的有用性が高い