著者
上野 将司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.529, pp.68-72, 2011-10-10

山腹斜面に位置する道路の上方斜面が集中豪雨で崩壊し、道路を通行中のバス1台と乗用車3台が土砂に押し流された。車両は道路下の畑に転落し、3人が死亡した。 事故のあった場所は、年間雨量の少ない地域だが、当時は梅雨末期の集中豪雨によって昼すぎから午後6時まで連続雨量200mm、最大時間雨量76.5mmを記録した。
著者
上野 将司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.531, pp.68-72, 2011-11-14

1972年7月5日、前日からの雨量は午前6時には500mmを超え、集落の裏山で小規模な崩壊が発生した。流出した土砂の排除に従事していた消防団員1人が、午前6時45分ごろに発生した2回目の小崩壊(幅20m、高さ10m)に巻き込まれて生き埋めになった。消防団員や住民など多くの人が集まり、降りしきる雨の中で救助活動を始めた。
著者
中川 正男 中山 義雄 安江 勝夫 上野 将司
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.199-211, 1971-12-01

昭和46年7月18日,兵庫県西南部を襲った集中豪雨により相生市周辺で山地崩壊が相ついで発生した.相生市周辺の地質は後期中生代に噴出した流紋岩質溶結凝灰岩より構成される.一般に播磨地方の流紋岩質溶結凝灰岩地域は特異な山容をなし比較的安定した地貌を呈しており,崩壊等の災害は予測できそうもない地域である.この報文は相生市周辺の勾配 30° 以上のいわゆる急傾斜地の崩壊と法面崩壊の現場を観察し,地質状況や崩壊の形態を3つのタイプに分類してその数例を写真でしめしたものである.