著者
糟谷 大河 下保 有紀子 下保 敏和 下保 晴稜 保坂 健太郎
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会会報 (ISSN:00290289)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.85-91, 2016-12-16 (Released:2016-12-23)
参考文献数
13

本州より初めて発見された海浜生の担子菌類であるスナハマガマノホタケ Typhula maritima について,形態的特徴の記載と図を添えて報告した.本菌は新潟県,富山県および石川県の海浜のケカモノハシ Ischaemum anthephoroides およびチガヤ Imperata cylindrica 群集付近で採集された.核rDNA のITS 領域を 用いた分子系統解析の結果,日本 (本州および北海道) 産のスナハマガマノホ タケは最節約法のブートストラップ値で強く支持される単系統群を形成した.これらの結果は,スナハマガマノホタケの海水に浮く菌核が海流によって長距離分散するという考えを支持している.
著者
ロイ スワパン クマル 澁澤 栄 ラヒム アノアール アドゥル 下保 敏和
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.88-95, 2004-07-01
参考文献数
31
被引用文献数
1

西マレーシアの水田において2000年に土壌特性と収量を格子状に取得した。ジオスタティスク解析の結果, 土壌特性と収量には強い相関があり, レンジは土壌特性より収量の方が短かかった。代用データ (土壌特性) を用い, 収量の空間的ばらつきをコクリギングにより推定したが, このほ場ではそれほど精度を高める効果がなかった。クリギングにより得られた収量マップでは, プロット値の中央部は長辺方向両端に対して低収量 (3.5t/ha未満) であった。5t/ha以上の高収量を得るために, 低収量領域への特別な処置として, 土壌中のN及びP含有量を増加させる必要性が示唆された。