著者
中島 明日香 岩村 誠 矢田 健
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.3, pp.304-309, 2015-10-14

サイバー攻撃の原因の一つとしてソフトウェア中に存在する脆弱性が挙げられる.その中でも,ソフトウェア開発過程において脆弱性部分のソースコードが複製される事 (コードクローン) により発生する脆弱性がある.本研究では実行ファイルを対象に,コードクローンにより生じた脆弱性の発見手法を提案する.具体的には,過去に発見された脆弱性部分から機械語命令を抽出しオペランドを正規化した後,類似文字列検索アルゴリズムを用いて複製先の脆弱性を発見する.提案手法の有効性を示すため,実在のコードクローンの脆弱性を利用し脆弱性の複製元箇所と複製先ソフトウェア間との類似度算出を行った結果,最低でも 60.7%の類似度が算出された.また,本提案手法を用いて実行ファイル 40945 個に対して検査を実施した所,実際に過去コードクローンの脆弱性であったものを発見した.
著者
中島 明日香 Asuka Nakashima
出版者
甲南大学教職教育センター
雑誌
甲南大学教職教育センター年報・研究報告書 (ISSN:18825338)
巻号頁・発行日
no.2018, pp.55-61, 2019-03-31

本校の4年生の学年目標「もっと優しく、もっと賢い 4年生!」を実現するための取り組みの一つとして、花笠踊りに挑戦した。山形県人会の方に本物の花笠踊りを教えていただき、練習を重ねる中で、学年が一つになるために大切なことを学んでいった。また、子どもたち一人ひとりが山形県に興味を持ち、図書館の本で調べ、まとめた。さらに、山形県庁から果物や米といった農作物の提供を受けて美味しさを学び、それらがどのように作られているのかという農家の方の工夫や努力についても県庁からの出前授業を通して学んだことで、自分が調べたことと体験とを結びつけることもできた。 このように山形県からのいくつもの「おくりもの」を通して、山形県を基盤にして一つのことを追求し、多角的に学び、知識を積み重ねていく探究学習の楽しさを味わうことができた。また、本物と出会うという貴重な体験を通して、子どもたちの学ぶ意欲が高まり、学校で伝えること以上の成果を得ることができた。