著者
増田 礼子 森本 千佳子 松尾谷 徹 津田 和彦
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.138, no.8, pp.1011-1019, 2018-08-01 (Released:2018-08-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

OSS (Open Source Software) has made remarkable progress in recent years. In ES (Enterprise Software) development process, also the OSS usage has been increasing steadily, which means the impact of OSS to the society has become greater and greater. However, the quantitative analysis for OSS development has been put no particular importance today. In this research, we study to enhance COCOMO model, commonly used for ES development, in order to clarify the relationship between human resources and development volume of OSS development projects. We chose 50 of Large Scale OSS development Projects from GitHub for our analysis, and obtained such three findings as: 1. In OSS development projects, with some arrangement in measuring man-months volume, we found that power formula of COCOMO model can be applied for expressing the relationship between the development volume and the outputs. 2. As OSS development characteristics, with the increase of development volume, the efficiency for development shows the rising trend. 3. The tendency found above has been identified as not the results of diversion as copying and modifying sources nor cumulative contribution made by variety of small developers.
著者
森本 千佳子 松尾谷 徹
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集 2016 秋季 (ISSN:24320382)
巻号頁・発行日
pp.172-183, 2016 (Released:2017-07-01)

本論文は、チームの協業状態を把握する方法の試行結果を報告するものである。特に近年ではダイバーシティの進展により様々なバックグラウンドを持つメンバーとの協業が増えている。効果的にチームビルディングを行うことの重要性は実社会では理解されているものの、客観的にチーム状態を把握するのは難しく、実務の場面ではプロセス審査場面や職場観察などで行われるのが一般的である。本研究では、経済学の分野で所得格差の把握に用いられるローレンツ理論のジニ係数をチームの協業状態を把握するチーム貢献係数として応用し、複数のソフトウエア開発チームの協業状態を比較した。その結果、チーム貢献係数によってチーム協業状態の差異が把握できたことを報告する。
著者
森本 千佳子 渡辺 知恵美 櫻井 浩子 木塚 あゆみ 永瀬 美穂
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.261-264, 2015

近年、企業では性別・年齢・価値観など人材の多様性を活かし、働き方を改革するダイバーシティの取り組みが進められている。女性の積極的な活用もその中の一つである。しかし、IT 業界ではこの5 年間のうち女性社員の割合はほぼ12%前後の横ばい、企業の半数以上で管理職全体における女性管理職の割合は10%以下という現状にある。このような要因として、仕事と家庭の両立が困難、「技術者」としての将来のキャリアが描けないなどが考えられる。本研究では、女性IT技術者へのインタビュー調査を通して得たキャリアパスの課題について整理し、環境に応じた臨機応変(アジャイル型)のキャリア開発について提案する。