著者
渡辺 知恵美 中村 聡史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.340-352, 2015-01-06 (Released:2015-01-06)
参考文献数
19
被引用文献数
3

This paper proposes a ranking methodology of cooking recipe by using fitness value between a recipe and onomatopoeia. This system is implemented as a function of a cooking recipe search site “Onomatoperori”. By using onomatopoeia, users can find what they want to cook from their ambiguous idea. We defined formulas for calculating fitness value between recipe and onomatopoeia by using mutual information between onomatopoeia and a word in title or description of recipes. In addition, we defined the similarity measure between onomatopeia words by mapping their words by using 15 sentimental dimensions for expressing the tastes and textures of the dishes. And we improve the ranking methodology by using the similarity among onomatopoeia words. By using these ranking methodologies we can search the cooking recipes which are related to the onomatopoeia although they do not include the onomatopeia word in the recipes.
著者
ラートサムルアイパン カンウィパー 渡辺 知恵美 中村 聡史
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.6, pp.1-7, 2009-09-18
被引用文献数
3

日本では料理や味覚を擬音語,擬態語を表すオノマトペを用いて「ふわふわケーキ」のように表現することが多い.そこで本研究では,オノマトペを利用した料理レシピ推薦システムの開発をしている.具体的にはWeb上の料理掲載ページよりレシピを収集し,レシピ内の文章を解析する.それにより,オノマトペと固有名詞(料理名,食材など),形容詞,一般名詞,動詞の関連性を数値化する.これらの関連より,レシピに含まれる語からオノマトペとの関連度を算出することで,キーワードサーチと比べて精度の高いレシピ検索システムを目指す.Japanese language is filled with onomatopoeic words, which describe sounds or actions like "click" or "bow-wow". Especially, when talking about foods, Japanese people frequently use onomatopoeic words to express vague taste or sense of the foods. There, we develop a system for searching recipes by using onomatopoeic words as the search keyword. In concrete, we collect recipes from a recipe website, and perform Japanese language morphological analysis, then store the words from the analysis into the database based on their part of the speech. Next, we calculate relation between onomatopoeic words and other types of words. Last, we use the value of relation to find matched recipes to recommend to the user.
著者
長澤 槙子 渡辺 知恵美 伊藤 貴之 増永良文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.37, pp.69-76, 2007-05-11

近年MP3プレーヤの流行により,多くの人がたくさんの楽曲を聞く機会が増えてきている.楽曲には様々な音楽的特徴があり,楽器の種類,ハーモニーの変化,コード進行,リズムパターン,モチーフなどが挙げられる.そこで我々は,これらの音楽的特徴と作曲者,年代,ヒットチャートとの関係や,あるユーザの好みの楽曲の音楽的特徴の関係やユーザ同士の好みの楽曲の音楽的特徴の関係といったマイニングを行う.本稿では,以上に述べたことのマイニングを行うために,ポピュラー音楽を対象としたコード進行に着目した楽曲クラスタリングシステムを提案する.コード進行の類似度に関して,我々は音楽理論にて定義されている近親調をもとに定義した.Recently we have more chances to listen to a lot of music due to the spread of MP3 players. There are various features in music, including musical instruments, harmony, chord progression, ryhthm patterns, and motifs. Target of our study is mining of relativity among various features of music and their attributes, such as composers, date of release, ranking of hit charts, and among features of listeners' favorite music. In this paper we propose a music clustering system focusing on the chord progression of popular music for mining of the above relativity. We define similarity of chord progression according to relative keys defined by music theory.
著者
渡辺 知恵美
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.e47-e51, 2021-05-15

新型コロナウイルス感染症の影響で2020年にはほとんどの学会や研究会がオンライン開催になりました.各会の運営の皆様のご尽力で多くの工夫が施されたオンライン開催.聴講者・発表者にとっては,そのおかげでこれまでより多くの発表をじっくり楽しめることができたように思います.私なりのオンライン開催の楽しみ方をまとめました.
著者
カンウィパーラートサムルアイパン 中村 聡史 渡辺 知恵美
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.15, pp.1-8, 2010-07-28
被引用文献数
1

日本では料理や味覚を擬音語,擬態語を表すオノマトペを用いて 「ふわふわケーキ」 のように表現することが多い.そこで我々は,オノマトペを利用した料理レシピ推薦システムの開発をしている.これまで,オノマトペとレシピ用語の一対一の関連を求めてオノマトペをキーワードにしてレシピを検索するシステムを開発した.今後は,複数の用語やオノマトペと用語の組合せでも検索できるようにすべきである.そこで,本研究はオノマトペと用語の集合の関連を求め,これらの結果に基づいた検索システムのインターフェースを提案する.Japanese language is filled with onomatopoeic words, which describe sounds or actions like "click" or "bow-wow". Especially, when talking about foods, Japanese people frequently use onomatopoeic words to express vague taste or sense of the foods. There, we develop a system for searching recipes by using onomatopoeic words as the search keyword. We collected recipes from a posted recipe website, named "COOKPAD", and performed Japanese language morphological analysis. Then, we calculated relation between onomatopoeic words and other types of words. In this paper, we calculate association rules of them and used these rules to find matched recipes to recommend to the user.
著者
渡辺 知恵美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. データベース・システム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.78, pp.429-436, 2006-07-13
参考文献数
16

近年,地球観測のための測定機器の高機能化,コンピュータの高性能化により,地球惑星科学者が扱うデータが爆発的に増えつつある.これに伴い,科学者らは自らの持つ膨大なデータの中から必要なデータを検索したり,共同研究者もしくは同分野の科学者間で公開したいという要求が高まっている.しかしながら一般の科学者が気軽にデータ検索や公開を行うには,作業コストや学習コストの面でまだまだハードルが高く二の足を踏む科学者が多いのが現状である.そこで我々はできるだけ科学者の作業コストをかけずに手元にあるデータを検索・公開できる簡易データセンタ構築パッケージの開発を行っている.本稿では本システム開発に向けての考察と開発構想について述べ,基本機能である地球観測データを対象としたデスクトップサーチの開発について述べる.提案するデスクトップサーチでは,ユーザにはデータを特定の科学データファイルフォーマットで保存することのみを要求し,ファイルのヘッダ情報に含まれる空間情報および時間情報からデータの検索およびランキングを行う.
著者
長澤 槙子 渡辺 知恵美 伊藤 貴之 増永良文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.37, pp.69-76, 2007-05-11
被引用文献数
1

近年MP3プレーヤの流行により,多くの人がたくさんの楽曲を聞く機会が増えてきている.楽曲には様々な音楽的特徴があり,楽器の種類,ハーモニーの変化,コード進行,リズムパターン,モチーフなどが挙げられる.そこで我々は,これらの音楽的特徴と作曲者,年代,ヒットチャートとの関係や,あるユーザの好みの楽曲の音楽的特徴の関係やユーザ同士の好みの楽曲の音楽的特徴の関係といったマイニングを行う.本稿では,以上に述べたことのマイニングを行うために,ポピュラー音楽を対象としたコード進行に着目した楽曲クラスタリングシステムを提案する.コード進行の類似度に関して,我々は音楽理論にて定義されている近親調をもとに定義した.Recently we have more chances to listen to a lot of music due to the spread of MP3 players. There are various features in music, including musical instruments, harmony, chord progression, ryhthm patterns, and motifs. Target of our study is mining of relativity among various features of music and their attributes, such as composers, date of release, ranking of hit charts, and among features of listeners' favorite music. In this paper we propose a music clustering system focusing on the chord progression of popular music for mining of the above relativity. We define similarity of chord progression according to relative keys defined by music theory.
著者
渡辺 知恵美 中村 聡史
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

オノマトペは料理の味覚・食感やレシピの手順を表現するのに重宝される.我々はオノマトペをキーワードに料理を検索するオノマトペロリを開発している。我々は料理レシピに登場する用語とオノマトペとの関連度を分析し,ユーザの検索オノマトペを関連度の高いオノマトペに置き換えて検索する。またよりユーザの求めるニュアンスに近い料理を求めるスコア関数を定義しランキングを行う。
著者
藤江 匠汰 渡辺 知恵美
雑誌
研究報告アクセシビリティ(AAC) (ISSN:24322431)
巻号頁・発行日
vol.2023-AAC-23, no.7, pp.1-8, 2023-11-27

本研究では,アジャイルなソフトウェア開発の普及に伴い,チームメンバー間およびユーザーとの直接対話の重要性を探求し,特にろう・難聴者がこれらの対話に平等に参加するためのストラテジーに焦点を当てている.小規模でフレキシブルなチームが推奨されるアジャイル開発において,即席で発生する対話の中で情報を得ることの困難さを克服するためのアプローチを提案する.予備実験を通じて「対話の常時可視化」と「ろう・難聴者による可視化の主導権の保持」という二つのコミュニケーションストラテジーの仮説を立て,実験を通じてこれらが対話の理解に与える影響を検証した.実験では,聴者二人とろう・難聴者一人の小規模グループを対象に,指定したコミュニケーションストラテジーを用いて対話を行った.その結果,対話内容の可視化が時には理解を妨げる要因となり得ることが明らかになった.また,音声認識技術も場合によってはグループ対話への参加を妨げる可能性があると示された.これらのことから,単にツールや手段を使うだけではなく,チームでのコミュニケーションストラテジーを経験に基づいて構築することが,ろう・難聴者がチームの対話に積極的に参加するためには不可欠であると示唆された.
著者
渡辺 知恵美 増永 良文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.65-77, 2003-06-15
被引用文献数
13

我々が開発を行っている仮想世界データベースシステムversion2 (VWDB2 )では,協調作業支援の視点からデータベース機能を備えたネットワークバーチャルリアリティ(NVR )システムの実現を目指している.VWDB2 はデータベース機能によってNVR システムをサポートすることにより,NVR システムで共有された仮想世界に対し高い信頼性および同期性を保障することを目的とする.我々はまずNVR システムで共有される仮想環境の信頼性を保障するために,複数のVR システムと1 台のバックエンドデータベースシステムによるクライアントサーバ形式のシステム構成をとり,仮想環境で行われるすべての更新操作をデータベースへのトランザクションとしてデータベースサーバで管理するためのトランザクションモデルを導入してきた17) .本稿では,仮想環境の同期性を保障するための仮想世界同期法を提案し,その有効性を検証する.VWDB2 では移動などの連続的な操作を行う場合,一定時間ごとに更新要求を行うことによって各クライアントとサーバとの同期を行う.この更新要求を発行する間隔を縮めることによって同期性を高めることができるが,その一方でサーバへのアクセス集中がおこり,全体のパフォーマンス低下を引き起こす可能性がある.そこで,「共有ゴーストオブジェクト」という同期法を新たに導入した.共有ゴーストオブジェクトの導入によりサーバへの同期間隔にかかわらずクライアント間で一定に高い同期性を保つことができる.実験では本同期法の有効性を確認し,サーバへのアクセス集中を大幅に軽減できることを示した.In this paper, the VWDB2, a network virtual reality system with a database function, is investigated particularly from the cooperative work support point of view. In order to realize the database function in the VWDB2, a set of virtual reality systems are system-integrated with a single back-end database system. A novel transaction model is introduced where three types of transactions are introduced, namely primitive transactions, group transactions, and continuous transactions. In the shared work environment provided by the VWDB2, more than one worker may issue continuous transactions concurrently. In that case, some abnormal phenomena are observed mainly due to the inconsistency of database states among virtual reality front-end systems. In order to resolve these phenomena, the neighboring ghost objects are introduced. The ghost objects are effective at eliminating the above difficulties. Based on the neighboring ghost objects, a novel synchronization model is implemented on the VWDB2 to realize a shared work environment. To verify the effectiveness of our approach, some experiments are done by using a new game named the block composition game created for this purpose. It is shown that the approach proposed in this paper ensures both high reliability and high synchronism which are known as the essential features for realizing an efficient shared work environment.
著者
矢野 ナホコ 渡辺 知恵美 増永 良文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.71, pp.399-405, 2003-07-16
参考文献数
8

我々は,VRシステムの持つ概念をデータベースに取り入れた新たなデータベースシステムとして,仮想世界データベースシステム(Virtual World Database System: VWDB)の構築を進めている.既に,プロトタイプが実装され,その上で音声とジェスチャを使うマルチモーダルな問合せ言語の開発や共同作業に向けたトランザクション管理などの研究が行われ,仮想世界をデータベースとするVWDBの概念が具体化されてきている.しかしながらVWDBデータベーススキーマ言語の定義と実装はこれまで体系的にはなされてきてはおらず,VWDBデータベース空間はad hocに構築されてきた.そこで本研究では,VWDBデータベーススキーマの概念を明確にすると共に,仮想世界データベース構築を支援する設計ツールキットを提供し,ユーザが新たな仮想世界を自由に構築できる環境を整えたのでその全貌を報告する.The Virtual World Database System (VWDB) is currently under development at Ochanomizu University. This system is proposed as a novel database system that has a variety of VR system features. The prototype provides transaction management for shared work environment as well as multi-modal query language using voice and gestures. It would be said that our concept of making virtual world a database system has been materialized gradually. However, there is a problem that the design and implementation of VWDB database schema definition language has been done not systematically so that VWDB database spaces have been constructed in ad hoc manner. In order to resolve this problem, in this paper, we make the concept of VWDB database schema clearer and consistent first, and then provide a VWDB database design toolkit for end users so that they can construct arbitral virtual world as they want.
著者
森本 千佳子 渡辺 知恵美 櫻井 浩子 木塚 あゆみ 永瀬 美穂
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.261-264, 2015

近年、企業では性別・年齢・価値観など人材の多様性を活かし、働き方を改革するダイバーシティの取り組みが進められている。女性の積極的な活用もその中の一つである。しかし、IT 業界ではこの5 年間のうち女性社員の割合はほぼ12%前後の横ばい、企業の半数以上で管理職全体における女性管理職の割合は10%以下という現状にある。このような要因として、仕事と家庭の両立が困難、「技術者」としての将来のキャリアが描けないなどが考えられる。本研究では、女性IT技術者へのインタビュー調査を通して得たキャリアパスの課題について整理し、環境に応じた臨機応変(アジャイル型)のキャリア開発について提案する。
著者
秋山 賢人 渡辺 知恵美 北川 博之
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.31-35, 2017-12-13

クラウドサービスの発達にともない,暗号化データベースシステムに関する研究がさかんに行われている.暗号化データベースシステムはデータを暗号化して保存し検索を行うことができるため,データ所有者はクラウドサービスのプロバイダに対してデータを秘匿することができる.一方,データ所有者はクライアントに対してもデータ開示の制御を要求する場合がある.その一例としてデータ所有者がクライアントにデータを販売し,クエリによって得られた情報に対して検索結果を提供する前に費用を要求することなどが考えられる.本稿では,暗号化データベースでの秘匿検索フレームワークOSITにおいてデータ販売をする場合のクエリマーケットスキームを提案する.クエリによってクライアントが得る情報をヒストグラムで表し,情報利得スコアをエントロピーで定義した.実験ではこのスコアが問合せによって減少し,すべてのデータがクライアントにわたったときに0となることを示した.With the development of cloud services, privacy preserved query schemes for encrypted database systems have been proposed. In the system, queries can be processed without decryption, therefore the data owner can preserve the confidential data against the cloud service provider. On the other hand, the data owner may require the data disclosure control towards the clients in case that the data owner sells the data to the client. In this case, we consider that the data owner may require the fee according to the amount of data the client obtains before returning the result. In this paper, we propose a data marketing scheme by using the secure query processing framework OSIT on the encrypted database system. We express the information which the client obtains from a query by histogram, and we define the information gain score by conditional entropy. From experiment, we show the score decreases by a query, and the score is zero when the client obtains all attribute values in the data. We assume the contract of buying and selling data between the data owner and the client. Then, we propose a method to calculate the information gain score for the query result.
著者
堀之内 武 渡辺 知恵美 塩谷 雅人 石渡 正樹 小高 正嗣 西澤 誠也
出版者
北海道大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

本研究では, 地球流体科学における数値データのネットワーク利用を促進し, 同分野での情報爆発問題の解決に資するための共通基盤ソフトウェアGfdnaviを開発している. 平成20年度は以下を実施した.数値データと知見情報の融合的なデータベース化 : 昨年度開発した, データ解析で得られた可視化結果等をもとに科学的な知見を文書化しアーカイブし研究や情報公開に役立てる機能を, 強化した. 数値データおよび解析履歴と密接に結びついたブログ/Wikiによる共同研究という, 新しいスタイルでの共同研究をサポートするための提案と基礎開発を行った.Gfdnaviの相互検索・横断利用 : 昨年度より, Gfdnaviのオーバレイネットワークを構築し, 横断的にデータや知見を検索・利用するための手法を研究している. 本年度は, プロトタイプ実装を行った.次年度実装に向けた基礎研究 : 筑波大で開発された, httpベースのファイルアクセスライブラリにおいて地球流体データを扱う際のボトルネックを検討した. その結果今後の改良により, 特別なサーバソフトなしに, Web上に置かれただけの地球流体データをGfdnaviで扱えるようにできる見通しを得た. また, これまで用いていたSOAPによるWebサービスから, リソース志向のRESTfulなWebサービスに切り替えるための検討を行い開発に着手した(今後に継続).実利用の拡充と応用開発 : 2009年に打ち上げが予定されている環境観測衛星SMILESのデータ公開および科学チーム検証サーバにGfdnaviが採用されることになり, 人工衛星データむけの対応を行った(継続).
著者
カンウィパーラートサムルアイパン 中村 聡史 渡辺 知恵美
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2010-DBS-150, no.15, pp.1-8, 2010-07-28

日本では料理や味覚を擬音語,擬態語を表すオノマトペを用いて 「ふわふわケーキ」 のように表現することが多い.そこで我々は,オノマトペを利用した料理レシピ推薦システムの開発をしている.これまで,オノマトペとレシピ用語の一対一の関連を求めてオノマトペをキーワードにしてレシピを検索するシステムを開発した.今後は,複数の用語やオノマトペと用語の組合せでも検索できるようにすべきである.そこで,本研究はオノマトペと用語の集合の関連を求め,これらの結果に基づいた検索システムのインターフェースを提案する.
著者
浅賀 千里 Mukarramah Yusuf 渡辺 知恵美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.131, pp.387-392, 2007-06-25

オノマトペとはいわゆる擬態語・擬音語のことである.事象を的確に表現でき,コミュニケーションを図る上で重要なものである.ところが,オノマトペは感覚的なものであるので外国人の日本語学習者がオノマトペの用例を習得するのは難しく,その学習に有効なのはオノマトペを含む文章を知ることだと言われている.そこで,我々はWebから数多くの新しい文章を抽出し,学習者に提示できるようなオノマトペ用例辞典の開発を進めている.本辞典では現在,オノマトペの品詞的役割によって用例を分類し画面上に提示しているが,それでは様々な用例が混在し,オノマトペの意味が理解しにくい.そこで,学習者がより理解を深められるよう,本稿ではオノマトペの用例をオノマトペの意味ごとに分類し提示する手法を検討している.また,オノマトペがどのような語に係るのか,その語にどのようなオノマトペが係るのかを知ることができるようその関係を可視化する.
著者
浅賀 千里 Yusuf Mukarramah 渡辺 知恵美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.65, pp.387-392, 2007-07-03

オノマトペとはいわゆる擬態語・擬音語のことである。事象を的確に表現でき、コミュニケーションを図る上で重要なものである。ところが、オノマトペは感覚的なものであるので外国人の曰本語学習者がオノマトペの用例を習得するのは難しく、その学習に有効なのはオノマトペを含む文章を知ることだと言われている。そこで、我々は Web から数多くの新しい文章を抽出し、学習者に提示できるようなオノマトペ用例辞典の開発を進めている。本辞典では現在、オノマトペの品詞的役割によって用例を分類し画面上に提示しているが、それでは様々な用例が混在し、オノマトペの意味が理解しにくい。そこで、学習者がより理解を深められるよう、本稿ではオノマトペの用例をオノマトペの意味ごとに分類し提示する手法を検討している。また、オノマトペがどのような語に係るのか、その語にどのようなオノマトペが係るのかを知ることができるようその関係を可視化する。Onomatopoeia which is imitative word is exepress concrete phenomenon and it plays a crucial part in communication. But it is difficult for learners of Japanese who study Japanese onomatopoeia to understand their means and usages because onomatopia is sensuous. An effective method for mastering onomatopoeia is to read a lot of sentences with onomatopoeia. Then we are developing an online onomatopoeia example-based dictionary which collects a lot of sentences with onomatopoeia from the Web. Now we presents sentences which is classified in a part of speech role of onomatopoeia the screen. However each onomatopoeia has multiple meaning, in the current version, sentences which have different meaning of onomatopoeia are mixed in the example list. Then, we attempt classifying these examples of onomatopoeia by onomatopoeia meaning to presrent them to Japanese-language learners in more understandable way. Moreover, to study co-occurrence relationships between onomatopoeias and verb (or noun), we also attempt to visualize relationships of onomatopoeias and the other words.
著者
渡辺 知恵美 大杉 あゆみ 佐藤 こず恵 増永 良文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.55-67, 2002-09-15
被引用文献数
4

我々は,VRシステム群のバックエンドにデータベースサーバを連動させたシステム,仮想世界データベースシステム(Virtual World Database system:VWDB)の設計と実装を進めている.VWDBでは,仮想世界で行われる操作をすべてVWDBトランザクションとして処理し,リアルタイムに仮想世界を管理する.このようなVWDBの機能は,1 つの仮想世界を複数ユーザでアクセスする共有型作業環境で最大限に活用することができる.そこで,本論文ではVWDB上に構築した共有型作業環境のためのトランザクション概念について特に論じる.共有型作業環境では,オブジェクトの移動操作のように,(1)操作の途中経過を他のすべてのクライアントに公開する必要がある,(2)仮想世界における時間の流れが不可逆であり,操作の途中で失敗しても元に戻すことができない,(3)操作中のオブジェクトどうしが互いの操作に影響を与え合う場合がある,という共有型作業環境独特の特性がある.我々はこれらの特性を考慮に入れVWDBトランザクションという新しい概念を導入した.VWDBトランザクションはマルチレベルトランザクションを基に承認可能終了状態という概念を加えて定義されており,緩和されたACID特性を保証する.また,リアルタイム性を損ねることなくトランザクションを実行するために,バックエンドデータベースへの適切な間隔でのサブトランザクション発行予測方式を導入している.実験では,サブトランザクションが適切な間隔で発行されていることを確認したのち,VWDBトランザクションが適用可能な共有型作業環境の規模について実験を基に考察を行い,VWDBが数十人の小規模な共同設計環境で有効であることを明らかにしている.The Virtual World DataBase system (VWDB) is currently under development at Ochanomizu University. This system is constructed by integrating a set of virtual reality systems and an object-oriented database system so that it supports database functions for cyberspace applications. Each operation issued by each VR client is managed as a new type of transaction called a VWDB transaction. The VWDB transaction is different from the traditional transaction concept in that it relaxed the ACID properties. The VWDB can support a shared work environment in which several users access the same virtual world. In this paper, we report on the VWDB transaction concept in detail for a shared work environment of the VWDB. We first formulated and analyzed operations in the shared work environment, and found their characteristics as follows: (1) It needs to exposure the uncommited data to other users before the operation finishes, (2) the passage of the time in the virtual world is irreversible as it is so in the real world, and therefore it cannot be undone even if it fails, and (3) the objects under operationsmay affect each other. The VWDB transactionsare introduced by taking into account these characteristics. The VWDB transaction is based on the multi-level transaction and isadded the concept of the "acceptable termination state ". In order to perform a transaction without spoiling real-time property, we introduced an algorithm which predicts an appropriate time interval between adjacent sub-transactions, and we verify that it works effectively. We evaluated the scale of the shared work environment which VWDB can support, and we found that the VWDB can support small-scale environment shared by dozens of users.