著者
中村 斐有
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
MEDCHEM NEWS (ISSN:24328618)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.8-12, 2021-02-01 (Released:2021-05-01)
参考文献数
1

2018年のサッカーロシアWカップでは日本代表の登録メンバー23人の内、15人が欧州クラブから選出された。2010年の南アフリカWカップでは海外組が4人であったことから考えても、これは驚異的な躍進である。一方、伝統的に化学の強豪国である日本では、古くから博士号取得後またはPh.D.取得を目的に海外の研究機関で働くことが珍しくない。これから海外で留学生活を送られる方もおられるだろう。目的はさまざまだと思うが、重要なのは、サッカー界がそうであるように自分の市場価値を上げてステップアップすること、延いては日本社会そのものの市場価値を上げることではないだろうか。
著者
中村 斐有 安井 孝介 Phil S. Baran
出版者
公益社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.333-343, 2021-04-01 (Released:2021-04-07)
参考文献数
32

Teleocidine B family was isolated in1960 by Sakai group and was shown to have highly potent protein kinase-C (PKC) activation, similar to that of phorbol and related natural products. In this report, we have developed a unified total synthesis of teleocidins B-1-B-4 in 11 chemical steps. The highlights of the work are 1) the Ni catalyzed electrochemical amination, 2) Cu-mediated aziridine opening followed by direct macrolactamization, and 3) the tactical combination of C-H borylation and a redox-relay chain walking (RRCW) methodology to make the carbon quaternary center.