著者
合田 幸広 酒井 信夫 中村 高敏 穐山 浩 豊田 正武
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.256-265_1, 1998-08-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
22
被引用文献数
5 12

日本で栽培されているモロヘイヤの種子中の主強心配糖体の単離構造決定を行い, strophanthidin 配糖体 (erysimoside, olitoriside, corchoroside A, helveticoside), だけでなく, digitoxigenin 配糖体 (coroloside, glucoevatromonoside) も含まれていることも明らかにした. また, HPLCによる分析から, モロヘイヤの種子には, これらの化合物が種子湿重量の0.1~1%存在し, 種子の色の違いによって, 強心配糖体の含有量及び組成が異なることを示した. 精製した強心配糖体 erysimoside+olitoriside, 及び coroloside+glucoevatromonoside を, ddY系雄性マウスに対し経口投与した結果, 両者とも500mg/kg以上のLD50値を示した.