著者
持田 武明 原田 啓司 丸山 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.127, pp.25-28, 2005-06-16
被引用文献数
2

放送のデジタル化に伴う効率的なHDTVコンテンツ制作作業を支援するため, IPネットワーク技術を用いて非圧縮HDTV映像信号を低遅延で伝送可能な「i-Visto(アイビスト)ゲートウェイXG」を開発した.「i-VistoゲートウェイXG」は, 10Gbit/sのネットワークインタフェースを使い複数のHDTV映像信号を同時に送受信できる多重伝送機能, 1Gbit/sのGbEインタフェースを2本束ねてHDTV映像信号を送受可能なインバースマックス機能を有する.本稿では各機能の実現方法, フィールド実験を含む評価結果, およびi-Vistoの今後の展開について紹介する.
著者
小倉 毅 川野 哲生 清水 健司 丸山 充 高橋 直久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.86, no.8, pp.1533-1543, 2003-08-01
参考文献数
21

本論文では,筆者らが提案するリンクレイヤプロトコルMAPOSに準拠した高速スイッチ COREswitchについて述べる.COREswitchは,OC-3c (155 Mbps),OC-12c (622 Mbps),OC-48c (2.4 Gbps)の3種類の回線を最大16回線まで混在して収容でき,87.04 Gbpsの内部転送容量をもつ.高速ストリーム処理向きのデータパスや高効率の可変長フレーム転送アービタ等により,ハードウェアの簡略化による開発期間の短縮と高速性を両立した.想定する主なアプリケーションとして,広帯域映像IP転送システム及びインターネットバックボーンスイッチを取り上げ,それぞれの性能評価を行った.その結果,広帯域映像IP転送システムとして約1.5 Gbpsの映像業界向け非圧縮HDTV映像をスイッチングするのに十分な性能をもつことを明らかにした.また,インターネットバックボーンスイッチの構成の一例として,14本のOC-12c回線,2本のOC-48c回線の構成を用いて,同時競合転送試験を行った結果,フレームサイズが512 byte以上であればワイヤレートのスイッチングが達成できることを明らかにした.