著者
徳野 肇 田端 泰広 西 誠治 丹羽 麻里子 福士 洋光 渋谷 亮介 伊藤 徹男
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.119-123, 2019 (Released:2019-06-14)

中国の特許制度の特徴の一つに、特許と実用新案の同日出願(9条1項)がある。この制度の活用により、権利化が早い実用新案と審査に時間を要する特許とを同時に出願することで、出願の初期から権利の活用を有効に図ることができることが利点とされている。本報告では、上述の制度の利用状況を複数のデータベースを用いて詳細に調査するとともに、その利点とされる内容が機能しているのかを訴訟との関係等で検討し、今後の活用や対策のための情報として提供する。
著者
髙橋 啓治 柴田 洋輔 手塚 夏音 丹羽 麻里子 平島 諭
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.128-133, 2019-03-01 (Released:2019-03-01)

先端技術トピックにおける技術動向予測を目的として,印刷技術を例に,現時点では製品化されていないが,将来印刷技術が応用されそうな新しい製品分野を探索した。分析手法として,まず,製品化に近い技術情報である特許文献と,科学的事象に基づく基礎的な研究結果を多く含み,今後発明および製品開発に繋がる可能性がある学術論文の性質の違いに着目し,「近年論文発行件数が増加傾向にありながら,特許出願が低調である分野」を「今後製品化に発展しそうな分野」として抽出した。次に,抽出した分野の特許情報と論文情報のテキストマイニング解析と目視解析を併用し,より細分化された分野に絞り込むことで,目的とする製品分野を見出した。
著者
柴田 洋輔 髙橋 啓治 手塚 夏音 丹羽 麻里子 平島 諭
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第15回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.1-6, 2018 (Released:2018-06-22)

先端技術トピックにおける技術動向予測を目的として、流体(流体・ゲル状体・微粉体等)を吐出し、硬化させて、積層体を形成するインクジェット印刷技術を例に、現時点では製品化されていないが、将来印刷技術が応用されそうな新しい製品分野を探索した。分析手法として、まず、製品化に近い技術情報である特許文献と、科学的事象に基づく基礎的な研究結果を多く含み、今後発明および製品開発に繋がる可能性のある技術情報である学術論文の性質の違いに着目し、論文発行件数と特許出願件数の時系列推移比較から「近年論文発行件数が増加傾向にありながら、特許出願件数が低調であり、増加傾向が認められない分野」を「今後製品化に発展しそうな分野」として抽出する手法を用いた。次に、抽出した分野の特許情報と論文情報のテキストマイニング解析と目視解析を併用し、より細分化された分野への絞り込みを行い、最終的に「今後印刷技術が応用されそうな新しい製品分野」を見出した。
著者
徳野 肇 田端 泰広 西 誠治 丹羽 麻里子 福士 洋光
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.107-111, 2019 (Released:2019-06-14)

ASEAN諸国への関心・注目度の高まりに相応してこれらの国々への特許出願も全体として増加傾向となっている。他方、電子出願の導入や各国の特許データベースの改良も続けられている。これら国々の知財の動静については、ジェトロ・バンコクやアジア特許情報研究会の論文、発表等で伝えられているが、各国において特許のFTO調査を行う観点の情報はまだ十分とはいえない。そこで、本報告では、ASEAN諸国の非英語圏の主要な国であるインドネシア、タイ及びベトナムの内、インドネシア及びタイにおける特許調査事情について調査し、FTO調査実施の課題について考察した。