著者
東 大輔 亀井 宏晃 濱地 剛尚 石井 明
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第58回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.222, 2011 (Released:2011-06-15)

自動車のスタイリングは車体に働く空気抵抗や揚力といった空力性能と密接に関わっているため、エクステリアデザインの開発はデザイン性と空力性能を高い次元で融合させながら慎重に進める必要がある。中でも車体のリヤ周りの形状は空気抵抗低減に特に重要な部位の一つであり、車体の後端部をエッジに近い形状で切り落とすコーダ・トロンカと呼ばれるデザイン処理が有効とされている。我々はこれまでにもコーダ・トロンカ形状について、デザイン評価への影響度調査や風洞試験による空力性能評価を行っており、リヤクォーターパネルの張り出しなどの形状変更と比較してデザイン評価への影響度が小さいことや、ボデーサイドのリヤへの絞り込み具合によって空気抵抗低減効果が異なることなどを明らかにしてきた。本研究ではコーダ・トロンカの空気抵抗低減メカニズムを明らかにすべく、風洞試験と空力シミュレーション(CFD:Computational Fluid Dynamics)を用いて流れ場を詳細に分析し、コーダ・トロンカをデザインに盛り込む際の注意点や、車体リヤ周りに対する新たな空力デザインデバイス開発の手掛かりを探る。